春に3日の晴れなし

大阪・関西万博まで1ヶ月を切りました。成功を願う。

「月様雨が」「春雨じゃ濡れて参ろう」
月形半平太が舞妓の差し出す傘に・・・粋ですなぁ。
新国劇・「月形半平太」(行友李風作)の有名なセリフです。

この季節、偏西風が日本列島の上空を西から東に強く流れます。
時速40キロ以上です。そのために高気圧に何日も覆われることはない。
短い周期で低気圧がやってきます。このため、春の晴天は3日と続かず、
気象変化が早くなります。「春に3日の晴れなし」と言われる所以です。

雨の話です。
春の雨・多彩な呼び方があります。日本の情緒・日本人の心根でしょう。
花が咲くのを促す・・・「催花雨」です。如何にも桜を期待するって感じです。
「桜雨」は文字通り、桜が咲く頃に降る雨ですね。

桜じゃなく・・・杏(あんず)が咲く頃の雨は「杏花(きょうか)雨」と言いますね。北海道では初めて雪を交えずに降る雨の日を「雨一番」と呼ぶそうです。
この地方が2月末から3月上旬に吹く「春一番」の北国版ですね。

札幌気象台では昭和に入ってから30年以上「雨一番」の記録を取り続けた。今はやめたらしいですが。その統計によれば札幌では平均は3月15日だそうです。北国もやっと春の兆しがといったところです。

春、今年の楽しみは大阪・関西万博です。4月13日が開幕です。
14日・新聞各紙は万博まで1ヶ月の特集を組みました。
読売・政府は石破首相が自ら旗振り役を。万博の成功が看板政策である「地方創生」につながるとの思いから。少数与党の状況下で野党の日本維新の会を引き付けたいとの思惑も。そんな論調です。

朝日はこの場に及んでも、批判的です。「万博の花」となる・・
各国のパビリオン8割が未完成。日本博覧会協会によると「各国が独自に設計・建設するパビリオンの外装が完了したのはまだ2割未満」だ。「開幕までに全ての内装をを終えて、来場者を迎えられるかは見通せない」と憂う。

さらには万博会場は「負の遺産」と化したと、辛辣です。
万博誘致から今日まで取り組んできた大阪府と日本維新の会の責任を暗に問うています。問題が発生して大阪万博が世界から厳しい目で捉えられることを願っているかのような内容です。この姿勢は誘致が決定してから変わりません。

毎日新聞です。災害の備えができてない。震度6以上の地震がきたらお手上げだ。熱中症の対策も不十分、「万博備え「万全」に程遠い」とやはり批判的です。維新の会が嫌いなんですねぇ。

読売新聞は、石破首相も開会式に参加。熱心に支援。海外からの誘客による経済の活性化に加え、万博が地域の魅力発信になることで、関西圏全域の地方創生が加速していることが大きいとしているから、開会への期待を滲ませます。

日経新聞は地元大阪ではインバウンドや国内観光客を迎える準備が進み、期待が膨らんでいる。万博来てや。地元準備着々と・・大阪市民の期待の声を掲載しています。経済効果が関西一円に広がることを切望する論調に終始しています。

万博開催まで1ヶ月を切って、関係者は不眠不休で準備をしているというのに、この国家的事業に水を指し続ける朝日や毎日新聞ってどうなのでしょうか。

私は天候に恵まれ、世界中から多くの人が訪れ日本で開催された万博はさすがだと、高い評価を受け、この国の人々と未来に明るい光になれ。
慈雨となれと願っているのですが・・・保守的ですかねぇ?Goto

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