服装の乱れは心の乱れ。
秋の仕事着に、心強い味方が登場しました。ユニクロの「スーパーノンアイロンシャツ」です。価格は3990円。コットン100%で、自然な風合いと肌触りを大切にしたタイプ。そして、柔らかく動きやすく、ドライ機能も備えた営業向きのタイプ。二種類をそろえています。
何より感心するのは、「アイロン不要」でありながら襟元がきちんと決まることです。いくら手入れが楽でも、襟がよれよれでは商談には出られない。働く人の現実をよく見て、楽に、美しくを両立させようという執念を感じます。世界有数の衣料メーカーになったのは、安い服を売ったからではない。暮らしと仕事を少しでも快適にする、その工夫を積み重ねたからでしょう。
近年、クールビズの名のもとに職場の服装はずいぶん自由になりました。都庁で短パン通勤という話も耳にします。私は、自由を否定するつもりはありません。しかし営業を仕事の中心とする我が社において、身嗜みを軽く考えてはならないと思います。
服装は、単なる外見ではありません。相手に会う前に、自分の心を整える行為です。清潔なシャツ、整った襟元、磨かれた靴。それらは「あなたとの時間を大切にします」という無言の挨拶であります。身嗜みとは、相手への敬意であり、自らの仕事への覚悟です。
メールが増え、リモート会議も日常になりました。画面に映る上半身だけ整え、下はパジャマでも構わないという笑い話があります。しかし、見えない部分をあしらう人は、見える部分もいつか雑になる。心の隙は、言葉の端々、返事の速さ、提案の詰めの甘さとなって、必ず相手に伝わります。「心の乱れは服装から」と言いますが、服装を正すことは、心を正し、仕事を正す第一歩なのです。
一方、コンビニ各社が衣料品に力を入れ始めました。ファミリーマートは「コンビニエンスウェア」を大きく育て、衣料品売上をさらに伸ばそうとしている。セブン―イレブンはアンドエスティと組み、若い女性を意識した商品を投入する。ローソンも無印良品の衣料品売場を広げ、Tシャツなどを充実させています。
コンビニは国内で店舗数の拡大に限界が見える。そこで、約8兆円ともいわれる国内アパレル市場に活路を求める。衣料品は急な雨や出張時の「間に合わせ」だったものが、いまや目的買いされる商品へ変わろうとしています。
もちろん、相手はユニクロ、しまむら、赤のれんなど強敵ぞろいです。狭い売場で品ぞろえを絞り、品質とファッション性を両立させねばならない。容易な勝負ではありません。それでも新しい顧客接点をつくろうと挑む姿勢は、実にコンビニらしい。コンビニの父・鈴木敏文さんは、泉下でこのアパレル戦争をどう見ておられるでしょうか。
この秋、襟を正しましょう。服装を整え、心を整え、相手への敬意を胸に、堂々と営業の現場へ出ようではありませんか。Goto



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