大統領選挙

努力無きものにドリームの機会はない。
米国にアフリカ系アメリカ人の大統領が誕生しました。
田舎の親父が、世界No1のリーダーについて、とやかく言うのもおこがましいですが、思うところを。
アフリカ系のアメリカ人が大統領になったことは、まさにアメリカンドリーム。
日本のメディアも、大いに盛り上がっている。日本にとって米国は最大の同盟国、誰が大統領になるのかに関心を持つのはとても重要なこと。よく理解できます。
しかし、芸能ネタのように、夫人はどうだとか。どんな生い立ちで、如何なる学生生活で、政治的な問題やミスはないのか、信条は、思想はと、重箱の隅を突く様な報道には、うんざりです。
世界は動いてます。それも激しく。ましてや、47歳。政治は結果論です。過去を上げ諂うよりも。
これから、彼は世界のリーダーとして、考え悩み、局面や場面に対処し、経験を積んで行く分けですから、その都度、彼を冷静に判断すべきで、彼の過去を見てレッテルを張り、日本国民にも先入観を植え付けるべきではない。と、思います。
地位は人を造ると申します。彼が歴史に残るリーダーになるのか?それとも地位に押しつぶされて、野垂れ死ぬのか(ブッシュのように)?その地位に相応しくない人物であるなら、それは、選んだ国民に見る目がなかったと考えるべきでしょう。
アメリカという国は、建国わずか200年余です。すべての国民に成功の機会が与えられる素晴らしい国だと言われていますが、それは、まだ若い国ゆえの特権だと思います。
しかし、その意味は、だれにでも機会は与えられているのではありません。辛抱して、頑張って、努力しない奴、ぼんくらには、何の権利も機会も与えられてはいない。と、知るべきです。それが若い国ならではです。
日本は、2000年有余の歴史を有す国です。戦後、自由で、豊かで、民主的な国になったように見えますが、それは表面的なこと。深層はそんな甘いものではありません。
努力すればだれにでも、成功の機会が与えられている国とは言い難い。徒手空拳で頭角を現せば必ず、社会の指弾を浴びます。日本ドリームなんて、一代では無理です。そこが米国との違いです。
新大統領の誕生は、アメリカが若い国であるがゆえに成しえた快挙であり。また、彼のたゆまぬ努力が実った結果だと思います。努力するものが報われる、それが若きアメリカだと思いました。
それに、もう一つ、私が感心するのは大統領を選ぶプロセスです。予備選挙、本選挙と約2年間。ボクシングのサンドバックのように、あらゆる角度から、候補者を丸裸にして、叩いて、叩いて、鍛え上げていく。人はそのように育つものです。
結果的には、その期間がトップリーダーの養成期間なんでしょう。この期間で、努力する人なら人格も、性格も、能力もすべて変えることができる、厳しいですが凄いシステムだと感心しています。
それに比べ、議員内閣制だとはいえ、簡単に首相の座を放り投げることのできるこの国は、リーダーになるための努力も、鍛え方も、甘過ぎるのかもしれませんね。
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