大企業よ!!企業魂、憂国の志を奮い立たせよ。
毎年、三月に入ると、企業は年度末の慌ただしが何処かしこにと漂うんですが。今年は状況が随分違うようです。理由は、不況の底が見えず、次年度の計画が立たないところに・・・・・・。
新聞には連日、年度末、派遣労働者40万人が解雇されるとか。大企業も相次いで正規社員のリストラを発表するなど、厳しい労働環境が報道されています。
何処を切り口に探しても、景気はまだ下降中。これでは、暗い新年度を迎えねばならないと、各企業落ち込んでいますが。新入社員も加わる時期。そんな情けないマインドでは、ダメです。
窮地に活路を見出してこそ、企業価値です。この処の長いトンネルで、その価値にも、おおよそ方向が見えてきました。それは、環境を正面に据えた商品の開発であり、その商品の低コスト化です。
最近、雇用の問題で、派遣切りなどを理由に大企業を責める風潮がありますが。
ノー天気な論評だと言わねばなりません。
日本はこの9月から12月まで4ヶ月連続で国際収支が赤字です。たぶん、今年の12月までの月次も赤字が予想されています。大黒柱のお父さんの収入がマイナスなんですから、大変なことです。
本来なら、国を憂う官僚が大騒ぎしても良さそうですが。彼らは、自分さえよければと、思っていますので、国家が滅ぼうが、民が困窮しようが。政治家に、何も進言しません。恐ろしい事態です。
マスコミも「派遣村」のニュースばかり追い「木を見て森を見ず」、国の衰退に目が向いていません。
この危機を脱するためには、売れる商品を作って「稼がねばならない」と考えているのは大企業だと思うのですが。どうも、それが理解されていない。とても残念です。
私は広告屋ですから、毎日企業が発信する広告を読んいます。
その中には、心が浮き立つようなチャレンジ、企業の魂とか憂国の志を感じるものがあります。
最近では、旭化成の日経新聞に掲載された3頁全面広告。そのコピーは「問題。石油に頼るな。石油の埋蔵量には諸説ある。確かなのは、無限ではない、ということ」凄いと思いませんか。
「石油を使わずに、プラスチック・繊維をつくる。旭化成による世界初の試みが、2010年から稼働します。」と、感動もんです。常にチャレンジする日本の大企業魂に。
それも、そのプラントは、韓国で実証運転し、タイで稼働を開始する。さらにコピーは、20世紀は石油の時代、しかし、21世紀は違う。変わらなくてはいけない。少しずつでも、確実に」と。
もう1社紹介します。読売新聞3月3日付の東芝の見開き広告です。
1890年東芝は日本で初めて一般白熱電球を実用化した。2010年、その電球の製造を中止すると。
凄い決断です。なぜか。「LED電球」を実用化させたいからです(世界初です)。白熱球と比べ、消費電力8分の1。寿命40倍。省エネと長寿で地球温暖化防止に貢献する。そのためには、主力商品と決別すると。覚悟を感じませんか。私は悲壮な決意を読み取ります。
まさに、東芝は憂国の志を持つ企業じゃないですか。
環境を正面に据えた「LED」商品が世界に普及すれば、環境ニッポンの復活です。
問題は日本での大量普及、それに手を貸す国策が必要です。
そうなれば、コストが一気に下がり、世界に普及します。
電機は自動車と並んで日本の基幹産業です。普及の速度が上がれば電気メーカー各社が技術を競い合い。さらに効率の良い商品が開発される。
そうなれば、輸出も可能になり、企業の経営計画性高まり、雇用が創造されることになります。
どこかで、歯車をかみ合わせれば、まずは、マインドが上向き。
そして、景気回復へと反転るのですが・・・・・・。
なぜ、そうならないんでしょうか?どこに原因があるんですかね〜。
Goto
3/3日本経済新聞 3/3読売新聞
3/3読売新聞
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