寂聴さんに改めて、勉強させてもらいました。
歳を取ったんでしょうかねー。一昔、といっても、ほんの数年前・・・・ですが。素晴らしい人物に出会ったり、書物を読んだりすると、自分の無能さや、欠陥が目に付いて、焦りのようなものを感じていましたが・・・・。
最近では、ホー。ホー。凄い人がいるなぁーとか。なるほど、なるほどと、思わず感心してしまい。自分との比較など、とうに及ばないと、畏敬や、感嘆する自分に変わった気がしています。
今年で、何回目の催しなのかは解りませんが、朝日新聞が子供たちに人気のある本の作家(オーサー)が全国各地の学校を訪問(ビジット)する「オーサー・ビジット2009」をスタートさせました。
岩手県二戸市、浄法寺小学校4年生(33人)の教室を訪れた瀬戸内寂聴さん。子供たちに「お母さん」をテーマに作文を書かせ「貴方達は、お母さんの一生懸命さをよく見ている。素晴らしい。その自分以外の誰かのことを考えたり、気持ちを想像したりすることを「思いやり」といいます」と。
また「世界で苦しんでいる子がたくさんいます。そういう子に思いやりを持つことはとても、とても大切」「花に水を上げないと枯れるように、心に栄養をあげないと、思いやりは小さくなってしまう。その栄養分は何かと言うと、本を読むことなの」とも。
瀬戸内さん。9歳の子供たちに語りかけた「思いやり」の心。「本」は心の栄養素。子供達は、この話に心の底から納得したようだが。還暦過ぎのおっさんも、おもわず、何度も唸ってしまった。
この「思いやり」の心。最近、何度も耳にしませんか?「人の幸せが、自分の幸せだと感じることができる、人の痛みが我が身の痛みになる、支え合いを大切にする社会が、私の目指す「友愛社会」だ」と寂聴さんと同じことを語るのは、鳩山さん・・・。
私たち大人は、少し、ずるくなりすぎた気がします。素直な心。人の話に耳を傾ける謙虚な気持ちが薄れてしまっています。鳩山さんの「友愛」にも理解を深めてみる必要がありますね。
瀬戸内さんのビジットの結びは「こちらが好きになれば、本もきっと、みんなを好きになってくれるから」でした。凄い宗教家。素晴らしい作家がいるもんですね。改めて敬意を表します。
そう言えば、何となく読む気がしなくて、本棚の隅に瀬戸内さんの「源氏物語」(講談社文庫・全10巻)が積んだままになっている。朝日新聞の「オーサー・ビジット」企画と寂聴師に敬意を表し・・・・・。
折角の読書週間。今日から、チャレンジしてみようかなー Goto
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