武士の武士たるゆえんと時代劇ブーム
片田舎のおっさんが、正義を論じるなどとは・・おこがましい限りだが。社内報の10月号、私のコーナー「導線」で、正義とは「陰徳を積むことである」などと、臆面もなく論じた・・・・。
そう論じたばかりに・・・・社内に落ちているゴミ(紙くず)だとか、汚れだとか、埃だとかを、気が付けばこっそりと処理している。こっそりを陰徳だと、思っているのだから、何がそんなことが正義かと自分でも鼻白むのだが・・・・。
邦画が時代劇ブールとなっている。なぜ武士なのか?武士道と言えば葉隠れに代表されるように戦にあっては命を惜しまずの潔さだが、この時代に好まれるとは思えない。主君に忠誠を誓うのが武士だが・・・そんな風潮のかけらもない。
勇気を持って主君に諫言するのも武士の武士たる習いだが、それも軟弱な現代社会にはマッチしていない。武士の武士たる所以が、無い物ねだりでもあるまいのだが・・・時代劇ブームが湧き起こっている、不思議な現象だ。
このブームの根拠は何だろう・・・そんな思いで「十三人の刺客」を観た。愉快犯的暴君に「みなごろし」にされた村人に変わって、刺客を任ぜられた十三人が仇を討ち、御正道を武力で正す痛快時代劇だが。
報われぬが・・・定めであらば主命に従う武士の様は、それがたとえ「みなごろし」という殺戮であっても、陰徳を積むことと覚悟して壮絶な死闘を繰り広げる。武士の武士たるゆえんであろうと思った。
終盤・・・50分に亘って繰り広げられる戦闘シーンは見ごたえがあった。
正義に対する価値観は様々で、ましてや現代社会において、正義の真理があるとは思えない。しかし、今日の時代劇ブームの背景に、武士道の「徳を磨き勇気を持って、主君に諫言する気骨ある武士」の姿が貴ばれるのは・・・・
私が言うところの・・・「陰徳を積む」ことこそ正義ではないかとの思いに通じると思っているのだが・・(腐りそうな手前味噌です)でも・・・・社内もそうですが、道端のゴミを拾うことで気分が良くなることは間違いありません。 Goto
コメント
コメントありがとうございます。
殺伐とした事件が多い時代です。善意の国民性を身に付けたいものです。まずはできるところからと思っています。 Goto
いつもお世話になっております。
「陰徳あれば陽報あり」影に隠れた徳を積み重ねると、いつか必ず目に見える報いがあらわれます。社会の持続的成長は陰徳の積み重ねによって必ず実を結ぶことを!祈り!