デモにも色々あるようですね。
情報過多のせいだと思いたいのですが・・・日本人は何事にも薄っぺらになったと思えて仕方がない。とくに、ネット社会は、広く薄くの傾向があり、物事を表面で捉えて、事足りる風潮がるようです。
勿論・・他人事を述べているのではありません。じっくりモノを考え、判断しなければならない世代の団塊世代にもあてはまるのではと・・・おっさん自身の問題だと捉えています。
中国で反日デモ。デモと言えば学生運動の経験のある・・・おっさんとしては、政府公認のデモなんて、笑っちゃいますね。デモは権力に対する示威行為ですよ。
フランスで「年金制度改革」反対する大規模なデモが起こっています。その中核に全国4300校ある高校の内、1000校の学生が加わっているとの報道に「フランスでは、高校生が政治デモに参加するんだ」と感心しています。
なぜ・・・高校生が年金問題で怒っているのか?定かではありませんが。「改革案で支給年齢を上げると退職年齢が延長され・・そうなると若年層の職がなくなり、就職難になる」からだそうです??。
でも、本質はサルコジ政権の新自由主義に反対する反体制活動の一環で、その引き金になったのは、教育改革でカリキュラムの変更にあったようです。それにしても・・・政治活動なんぞに見向きもしない日本の高校生と比べれば・・なんと成熟しているのかと驚きます。
フランスと言えば・・・市民革命です。その伝統を引き継いでいるのでしょう。
全国高校生同盟なる政治組織もあるほどですから。国柄の違いでしょうか。
それと・・・教育が日本とは違うそうです。理科系でも文科系でも教育の基本は、哲学とフランス語だそうです。そいいえば・・・バリのホテルで、持ち物が紛失。どう考えても掃除のメイドが持ち出したとしか思えない事件に遭遇した折。
ホテルの支配人(日本人)がメイドを呼んで調べたところ、紛失物がメイドの家から見つかりました。それでも、部屋に置いておく方が悪いとか。部屋に落ちていたので保管していただけだとか・・・どんな塩梅か試してみただけだとか・・・哲学的何でしょうか?弁解・弁明に努め自らの非は一切認めぬメイドに国民性を感じたモノです。
哲学とフランス語を重視する教育と関係があるとは思えませんが・・・・デモぐらいはと思います。
しかし、高校生が自分達の主張をデモと言う手段で堂々と訴える。その姿勢は、フランスが長い時間をかけて培ってきた民族の叡智でしょう。それが西欧型民主主義だと思います。
それに引き換え・・・メディアに煽られ、情報過多に翻弄されるせいなんでしょうが・・・日本の高校生だけではありません。国民全体があまりにも薄っぺらで、物事をじっくり考えなくなっている姿と・・・
口先だけは勇ましいのですが、政治的な行動は一切しない身勝手で無気力な国民性になってしまった日本。・・・フランスの高校生のデモ報道に・・・この国は大丈夫かいな?と自分自身の姿と合わせて不安になるのですが・・・・でも、中国よりはましかも・・・・ Goto
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