バッタもん・・・

栄枯盛衰は世の習い・・・・・笑うモノは笑われるのでは・・・。
ビジネスの世界で・・・・成功させるには「ブランド」を確立する必要があります。ブランドと聴けばヨーロッパの高級品がイメージされます。私の様な田舎のおっさんには・・・ブランドネームでネクタイ一本が数万円もしますと・・・・締めても首が締まるようで・・・。
それは・・感覚の違い。社会や消費者が認めるブランドは、それなりにデザインが良いだけでなく、ネクタイならば締め心地も良いし。センスも気品も生まれると、高級ブランド志向の方はおっしゃるようです。
しかし・・・これ見よがしに、ルイ・ヴィトンやシャネル(昔・・柳ケ瀬にそんなスナックがありました)のバックとか。エルメスのスカーフとか。グッチをひけらかす人は・・・お金持ちなんだと思っても・・・似合うなーと感じることがあまりありません。(これって僻み何でしょうかね?)
バッタ屋って商売があります。昔からあったようで・・・屑拾いが集めてきたモノを買い取る問屋のこと。リサイクル社会の江戸時代には結構重宝がられた商売です。それが、いつ頃からかは知りませんが、正規のルートを通さず仕入れた品物を安価で売る商売を指すようになりました。
正規のルートではない・・・から、バッタ屋のイメージが悪いようですが。現代ではデスカウントスア等は・・まさにバッタ屋なんでしょう。需給バランスの悪い時代です。デスカウントショップが隆盛を極めるのも社会風潮でしょう。
そんなに悪者扱いをしなくても良いと思うのですが・・・・神戸の美術館で開かれたファッションアート展に出品された「バッタもん」というタイトルの作品(高級ブランドの模様が入った素材で昆虫のバッタを作った)が・・・・高級ブランド会社から批判が起こり(ルイ・ウィトンの「ブランド価値を失う」との抗議)撤去する事件が起こりました。
私はこのエスプリの利いた作品を写真で見て・・・・面白い。この程度の作品に目くじら立てるようでは・・・気品があるとは言えないのでは・・・・(ルイ・ヴィトンだけが抗議しているそうですが・・)
栄枯盛衰は世の習い・・・世界で一番高級ブランド好きの日本人のその購買能力が無くなってきた腹いせに・・・芸術の八つ当たりするとは・・・・ヴィトンも料簡が狭い。
高級ブランドでも、新商品が出れば・・・旧商品は・・・正規ルートで流れず・・・・バッタ屋が扱っているそうです。バッタ屋を笑うと、いずれは、バッタもんに笑われることになりはしないかと思います。
   Goto
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10/21毎日新聞

コメント

  1. Goto より:

    岐阜県としてのブランド力が無いのは、岐阜市に発信力が無いからではないでしょうか。今に始まったことではありませんね。しかし・・・白川郷。馬篭妻籠。飛騨高山等などと考えればブランド力のある地区は存在します。地方に若者が定着しなくなったのも今に始まったことではないですね。この国は地方を切り捨てようとしています。高齢化・人口減少・・・果たして・・・抗うことはできるのでしょうか?
                     Goto

  2. kmforest より:

    高級ブランド品は、それに見合うだけの生活スタイルの中で使って頂きたいと思っています。ビトンやシャネルの財布を持って100鈞に行くなんて、それこそブランドから抗議が来ても仕方ない、、、
    きちんとブランドが文化として根付いていないからかと大変残念で仕方ありません。
    岐阜県も文化に対しキチンと振興策をとっていないからなのか、未婚の6割の方が岐阜県外に流出する事を考えているとショッキングな記事が出ています。文化振興していれば、もう少し人口流出に歯止めが掛かるのではないかと思うのですが、名古屋の衛星都市で特徴がなければ、仕方ありませんでしょうか。
    残念で仕方ありません。