読売広告大賞

偏向的な選考に・・意味があるのか?
今年も読売新聞に掲載された広告を読者が選ぶ大賞が発表されました。大賞には公益財団法人日本ユネスコ協会の「10・15世界手洗いの日」(写真参照)が選ばれました。
広告は時代を映す鏡です。3・11があまりにも強烈でしたから、今年の印象は頭に残っていますが。昨年の社会傾向は何だったのか?と、思い起こそうとしているのですが・・・受賞作品からは伺うことができませんでした。
経済的にはリーマンの後遺症が残り、財政危機が叫ばれ。政治的には政権交代の高揚感が失望に変わり。社会的には自己中心的な身勝手さが蔓延する何とも・・重苦しい2010年だった気がします。
そんな背景だったからなのでしょうか?選者の高い評価とは裏腹に、新聞広告の特徴を生かした作品も少なく・・・冴えない・・・・受賞作品が並んでいるのではと、思いました。(相変わらず宝島社の広告は、大胆な発想で、ユーモアもあり、楽しませてもらってます)
言わずもがな・・・なことを申します。まず、受賞広告会社が大手の代理店に限られている点。毎年の特徴ですが、新聞社の広告局の「大手代理店におもねる」姿勢が見て取れて、情けない気がします。
つまりは・・・新聞広告に一定以上の予算を割ける企業(ナショナルクライアント)から選ばざるを得ない。偏向な選考になっているのではないでしょうか。全国紙ですから、やもう得ないのかもしれませんが、そうなりますと、出品そのものが限定的になります。
あくまでも、賞の主旨が読者の目から見た・・・のが前提ですから、大胆で、綺麗なデザイン、コピーが優先することになりますが・・・・地方版の企画広告で、読者のレスポンス率の高い紙面もあります。読売の岐阜県版にも時々掲載されます。
そんな、地域に根を張った土の匂いのする新聞広告も評価されるような賞に変わっていかないと、新聞広告の先細りは止まらないのではないでしょうか?そうそうたる選者には、田舎の新聞広告など興味がないかもしれませんが。        Goto
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6/3読売新聞           2009中日新聞エリア広告賞 
                         岐阜の部 優秀賞

コメント

  1. Goto より:

    長い商習慣、こびり付いた垢。簡単には改革できませんが、昨今の通販主体の乱暴な紙面を見ていますと読者離れの加速を止めることは出来ないのではと思います。窮して鈍するとはこのことでしょうか?
    Goto

  2. リミスキー より:

    納得です。
    私の2年間の広告代理店経験でも、仰るとおりでした。
    あの偉大なる地方紙でも、結局は読売新聞と同様な結果です。「売上(広告扱い金額)=賞とり」という感じでしょうか。
    弱小代理店では紙面も押さえられませんので(新聞社との商取引契約が出来ないので)、余計にその傾向が強く出ますね。
    オープンのようでオープンでない広告の世界ですね。