ドン・キホーテ

夕張を日本一元気なまちに変えたい。
政治の世界。最近のブームは、大阪維新の会が火をつけた「政治塾」。この国の現状を何とかしたいと、政治に参画する人が増えたのは、とても素晴らしいことです。取り分け、若者の参加には大いに期待したい。
願わくば、入塾して、勉強するのではなく、政治を志す以上、如何なる国を目指すのか。如何なる社会体制を築きたいのか。理想でも夢でも良いが、それくらいは論じて欲しい。たとえドンキホーテといわれ様が。入塾して一から政治の基礎を学びますでは、学生です。
ドンキホーテといえば、名古屋市長と愛知県知事。どうも最近、権力志向が強すぎるっじゃないか。市長は政策の二枚看板。地域委員会構想。最近は何処かに飛んじゃって、もっぱら、国政に目が向いちゃった。
知事といえば。鼻っから、市長の人気で、知事に当選したようなもの。だからなんだろう。今度は、大阪維新の政策を丸呑みした政策を発表。橋下人気に便乗。これまた、国政に目を向けている。これだけ官僚支配では、がんじがらめに縛られ、打つても打てない。だから、国政だと、ブームに乗るのも、分からないではないが。
それにしても、地域住民の生活を預かるのが首長。もう少し、足もとを固めて欲しいと思うのだが。パフォーマンスばかりのポピュリズム政治家を選んだ県民・市民に責任があるのではと、思うのだが、言い過ぎだろうか。
若者が政治にチャレンジするといえば。もう、一年半になるが、財政再建団体に指定された北海道の夕張市に、東京都の職員として派遣され、そのまま、「夕張を日本一元気な街にしたい」と市長選に立候補。当選した31歳の鈴木直道さん。
政治塾で、鍛えられた訳でもないし、政治のイロハを学んだ形跡もないが。ただ、夕張に暮らす市民のために、一命を投げ打ってでもとの志が彼を支えているようだ。地方自治体は住民と直結している。首長が「一念岩をも通す」ほどの強い志を持てば、かなりのことができる。
毎日新聞が8/21朝刊「時代を駆ける」のコーナーで、若造に、よそ者に、思いつきのドンキホーテに何ができると、蔑まれながらも、着実に実績を重ねている鈴木市長の姿を紹介している。ぜひ、頑張って欲しい。財政再生計画を実行するのは大変だと思うが。多少北海道に縁があったよしみで、ふるさと納税で、支援できればと思う。
停滞する街を変えることのできるのは、よそ者と、若者と、ドンキホーテにしかできないと相場が決まっている。愛知・名古屋の首長。若くもないし、よそ者でもないが。ドンキホーテとして、夢を振りまいたのだから。その夢を投げ出さないで、最後まで全うして欲しい。
そういえば、松本幸四郎さん主演のラ・マンチャの男が、43年間で上演回数が1200回なったそうです。ここまでやり抜けば、ドンキホーテもドンキホーテじゃなくなりますね。おめでとうございます。Goto

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