この総選挙、我々の投じる一票は、過去に例がないほど重いと思います。
政治とは一体なんなのか?5年前・・・閉塞状況を打破したい。それには自民党長期政権を終焉させること。そんな思いが充満。明治以降、140年続く律令政治に 鉄槌を下さんと一票を投じることによって誕生したのが、民主党政権、日本の政治史では画期的な出来事でした。
しかし、期待されて誕生した民主党政権は、沖縄普天間の米軍基地移転問題で米国の圧力に屈し、大震災の対応のマズさで失墜し、最後は財務省に取り込まれ、消費増税で引導を渡され・・やらずもがなの解散に打ってでて、歴史的な敗北。期待は見事なまでに裏切られました。
解散時の三党合意は、二つ。一つは消費税を10%に引き上げる。もう一つは、歳出カットで
、隗より始めよと、議員定数を削減するでした。民主党政権を打倒し、衆院で300議席を獲得、圧勝した自民党は、公明党と連立を組み、盤石の体制で、安倍政権を樹立。経済成長をその政策の中心に据え・・・・
次々と矢を放ち、アベノミクスを推し進めています。選挙で多数派を形成して政権を担う。勝てば官軍で民主党との約束なんてなかったのです。そして、自らが推し進める政治理念を具現化して行く。それを阻む勢力、実行に支障が生じる事態になれば、解散して、民に真を問う。それが民主政治です。
安倍政権。自民党大臣待機組に配慮してやらずもがなの内閣改造でミソを付け、その挽回と、三党合意の消費税増税の足枷を断ち切るため、更には自壊したまま立ち直ることのできない民主党の足元を見透かし、国民不在の解散に踏み切ります。
政治とは権力闘争です。安倍首相が長期政権を狙って、権力闘争を仕掛けるになんの問題も、異存もありませんが、権力闘争が過ぎると、本当に国民不在になってしまうのもまた、事実です。この総選挙の一票は、民主党政権誕生時よりも、重い一票になると思っています。Goto
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