お笑いへの挑戦

歴史には曲がり角がある。今、私たちははっきり曲がった・・・・
ヘェ〜と思うんですが。最近・・お笑いの世界に飛び込む中高年が増えているそうです。あの社会派作家高村薫さんが初のコメディーに挑戦したんですって。まだ読んでませんが、自虐思想家の高村さんのお笑い本です。どんな内容か購入しない訳にはいかない。
私の率直な感想です。笑う門には福来たるで、取分け高齢者が人生をニコニコと笑顔で過ごすのはとても良いことですが。高齢者が笑わせる立場・・・お笑いタレントになるなんて、よほど物好きでなければできませんね。日経1/20・夕刊文化欄です。
41歳で教諭になり、65歳まで務め、第二の人生にお笑い芸人を選び、「世代間のギャップや年齢をネタに」芸名年金ちゃん(79歳)として活躍中。62歳まで大手工務店に勤務。退職後「趣味じゃなくてプロになる」と吉本芸能学院に。腹話術を使って人形との掛け合い漫才を修行中だとか。
香川在住の行政書士氏(55歳・女性)は4人の子育てを終え、芸能ブロダクションのお笑い養成コースに入学、週一回、上京して・・ブラックジョークを交えて法律の知識を伝える芸を披露、結構受けているそうな。
彼ら「シニア芸人」・・・豊富な人生経験を持ち味に若者に交じって奮戦中だと記事は結ぶが。一過性の一発芸人で終わって欲しくないが、芸能界はそんなに甘くない。「冥土のみやげ」(79歳氏のネタ)に・・・お客さんに笑ってもらおうと意気込むのも、結局はこの社会が、平和である証ではないだろうか。
「大変なこともあったけど、私たちは実に恵まれた70年を過ごさせてもらった。こんな恵まれた70年というのは、世界を見てもなかったのではないか。戦争もなく、誰一人殺していないし、死なせてもいない。でも、その幸せも、もう終わり」
「歴史には曲がり角がある。今私たちは、その角を曲がった。その先にあるものが何かは誰も分からない。もうすぐ自衛隊法が変えられ、一年も経てば自衛隊が鉄砲を持って海外に出かけて行くよ」「戦後初の戦死者がでて、また英霊になるよ」「再来年ぐらいは憲法改正なるのかなぁ」
・・・・人を笑わせるのはとても難しいからコメディーには手を出さなかった。それが年とともに怖いものがなくなったから「お笑い本」に手を出したと自虐的に語る高村薫さん(61歳)。お笑いの世界に挑戦する「シニア芸人」、コメディーに挑戦する社会派作家・・・中高年層の「笑」への挑戦に・・・「歴史の曲がり角」を回った兆候ではと思うのは考えすぎでしょうか。Goto

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