正しい日本語が活字になっているから、国家が存在しているのではないでしょうか?
最近、紙面から消えましたが、以前、毎日新聞に「校閲」というコーナーがありました。
「新聞命」(しんぶんいのち)の私としては・・・編集局の政治部や経済部、
社会部や文化部の記者が書く記事よりも・・そのコーナーが楽しみでした。
新聞に掲載される記事に、文字の誤り、言葉使いの間違いや
事実関係や歴史認識に齟齬がないかチェックする・・・地味な部署・校閲部。
その校閲部の失敗例が・・・書かれていて、日本語って実に難しいと勉強になりました。
新聞社には様々な部署があり、それぞれが新聞を支えています。
販売局が最も大切だ。新聞が宅配されなければ、読者を確保できない。
広告局は収入源の肝で、広告収入が新聞経営を支える。
いやいや、事業局は地域とのコミニケーションを築き新聞の価値を高めている。
などなど・・・各局の役割が強調されますが・・・
新聞社の花形は、そりゃ編集局です。記者が新鮮な記事を書いてこそ、
読者が情報源として、新聞を購読するのですから・・・
でも、しかしです。その記事に誤字脱字、あるいは、意味が通じない文脈であれば
折角の記事も、形無しです。新聞社の信用を失墜させてしまいます。
地味な部署ですが、校閲部がしっかり仕事をするから・・
新聞の権威が保たれていると言っても良いのではと、思っています。
新聞社の校閲部とは、多少趣が違いますが・・・
出版社の「校閲部」を扱ったTVドラマが人気です。
流行に乗り遅れてはならじと、早速に宮木あや子さんの「校閲ガール」(角川文庫)を。
校閲とは「文章や原稿などの誤りや不備な点を調べ、検討し、訂正したり、
校正したりする仕事」・・・作家がこれだけ丁寧に校閲の仕事を理解し、
校閲をテーマに小説を書くとはびっくりポンでした。
ハッピーメディア、地域みっちゃく生活情報誌を発行する・・我が社としては・・
改めて、校閲の重要さ、役割を再認識させられ、勉強になりました。
ふと、思ったのですが、新聞社のデジタル紙面って、校閲はどうなっているんだろうか。
出版社は紙であろうが、ネット配信であろうが、
校閲はしっかりなされるでしょうが・・・
デジタル配信の特性から、新聞社に校閲部が不要になることはなかろうか。
もしも・・・校閲部が無くなるようなことなら・・
それは日本語の衰退に繋がるのではと危惧します。
何故かって、正しい日本語があるから、国家なのです・・・
メディアの校閲部が日本を支えていると言ったら大袈裟でしょうか?・・・Goto
●地域みっちゃく生活情報誌®巻頭特集のご紹介
名古屋市 港区フリモの巻頭特集はこちら
http://chuco.co.jp/modules/special/index.php?cid=12
名古屋市 緑区フリモの巻頭特集はこちら
http://chuco.co.jp/modules/special/index.php?cid=16
福井県 きらめき倶楽部の巻頭特集はこちら
http://chuco.co.jp/modules/special/index.php?cid=32
群馬県 前橋パリッシュの巻頭特集はこちら
http://chuco.co.jp/modules/special/index.php?cid=77
コメント
宮木あや子さんって、知らなかったのですが、良く勉強していて切れの良い文章で面白いですね。最近、女流作家の優秀な人が次々と現れます。
目に付けば直ぐに購入して夜長を楽しんでいますが・・
私の読書力では追つきません。
そうですね。自分探しとか、自分に合った仕事とか、グジュグジュ言う人がいますが、その道を極めてみなさい。それ意外に良い仕事、素敵な自分はいませんから申し上げたいですね。Goto
「校閲ガール」なかなか楽しいドラマです。
どんな仕事にも存在する必然性があると云うことでしょうか。
そしてどんな仕事にも使命があるということでしょうか。
我が家では女房がまず飛びつきました。
来週が最終回です。