新聞を購読している人に、新聞を購読せよと広告する意味がわからない。
いよいよここまで来たか?そんな思いがします。
毎年実施している日本新聞協会が主催する・・若手クリエーターを育成するための
「新聞広告クリエーティブコンテスト」・・・のことです。
何と・・・びっくり、今年のテーマが「新聞」ですって。
作品募集のコピー・・「将来について、危機感があります。
でも、悲観ばっかりも嫌じゃないですか」
新聞のこれからに希望が持てるアイデアを!募集ですって。
このブログ、テーマは「新聞を読もう」です。新聞の役割、価値が
如何に社会に必要か。新聞を読まないと社会人として良い仕事はできない。
ましてや、夢や希望を描いて、社会に影響力を与える人間になるなら
少なくとも新聞を読む習慣を身に付けねばならないと・・
チョッピリ上から目線ですが、新聞を読もうと呼び掛けています。
新聞の将来について危機感があるなら、新聞の広告を募集するのではなく、
新聞経営者や新聞に携わる関係者たちが、危機感を我が事と捉え、
自らの経営判断で立て直すべきではないでしょうか。
新聞の凋落は今に始まったことではありません。
もう10年も前から、そうです。インターネットであらゆる情報が、
いつでもどこでも誰でもが安易に収集できるようになると言われた頃から・・
でも、「茹でガエル」のように、まだまだ大丈夫だと、高を括っていたのは・・誰?
ここに来て、焦りでコンテストのテーマを「新聞」にしたとは思わないが・・
最近、読売新聞が盛んに遠くに暮らす孫に子供新聞を読まそうと広告を打っています。
これも「新聞の広告」の一環でしょうが。コンテストの名を借りて、購読者を増やす
アイデアを求めるのも、どこか、本質からズレているような気がします。
言わずもがなですが。新聞購読している人に「新聞」の購読を呼びかける広告を
掲載しても、それが、広告だと言えるのでしょうか。
いや、そうじゃない。新聞のこれからに希望が持てるのだと、新聞関係者同士が
傷口を舐めあうための、自慰行為のために、このテーマを選んだのか。
「新聞命」の私としては、ここまで来たかと危惧します。
我が社の若きクリエイターたちにも「応募」させて見よう思う。Goto
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