天高く馬肥ゆる秋

今日は10月10日……「元体育の日」日本の秋は、空にあるのではないでしょうか。
理由は分かっています。でも、納得できないのは……
世界中がなんでもかんでも、ファーストの時代なのに、
なぜ、東京五輪の日程が選手ファーストではないのか…、
7月の下旬。日本の気候がどうかって、おわかりでしょう。
熱中症で高齢者が搬送され、かつ、死亡が最も多い梅雨明け3日間……
一年を通じて、日本列島が「猛暑日」が続く時期です。
今年の例をとってもわかるように、連日湿度は80%以上、気温は40度を越す日々です。
それでも、7月24日開会……8月中旬まで開催されるのです。
朝日新聞的に申せば、五輪って、商業主義の最たるモノ……
まずは、IOCが儲かれば良いのです。この時期でなければ、
膨大な「テレビ放映権」を米国のテレビ局に払わせられないのです。
今更、東京五輪の開催日程にとやかく言っても、せんなきことですが。
日本の雨季は梅雨の時期、6、7月だと思っている人も意外と多いのですが、
9月の中旬から下旬に掛けても、秋雨前線が停滞、毎週末のように、
列島を襲う台風と重なり……この時期も雨季なのです。
この秋雨前線が遠のくと……「天高く馬肥ゆる秋」といわれる
抜けるような青空と秋爽な天気が続き、スポーツに最適な季節になるのです。
だから、1964年の東京五輪の開会式は……気象庁の統計上、
年間を通じて晴れの確率がもっとも高いとの理由で10月10日なったのです。
その当時は、五輪も「スポーツの祭典」「平和の祭典」だったので、
開催国の開催都市に開催日の日程を決める権限があったのですね。
今は、「商業主義の祭典」「金儲けの祭典」ですが。
気象庁は、天気ってどのように決めているのでしょうか。
ビッグデータの時代です。AIに決めさせることになるのでしょうが、
実はビックリするくらいアナログで「雨」とか「曇り」とか「晴れ」を決めています。
平均雲量8.5未満だったら「晴れ」それ以上だったら「曇り」と定義されています。
「雲量」とは、全天空に占める雲に覆われた部分の割合のことで、
東京ですと気象庁の職員が1日に7回、空を見上げて観測するのです。
空全体が雲に覆われていると指数は10なんですって。まったく雲がないと0になります。
平均雲量は職員が空を見上げて4回の平均値です。「半分青い」場合は雲量5ってことです。
5は「晴れ」なのか「曇り」なのか……5と6の違いは生じないのか。担当官は
「経験と知識が豊富な職員が観測しているので個人差や誤差はない」とのこと、立派です。
雲は10種類あり、それぞれに出現高度が異なります。
「すじ雲」と呼ばれる「巻雲」や「いわし雲」と呼ばれる「巻積雲」は
高度5から13キロの上層に現れ、高層雲です。
「入道雲」と呼ばれる「積乱雲」は地面付近から高さ13キロまで発達する雲です。
「すじ雲」や「いわし雲」は秋に現れる雲です。だから「秋の空は高く感じる」のです。
屋外でやるスポーツは抜けるような青空のもとでやるのが最適です。
だから「スポーツの秋」です。東京五輪も10月10日が開会式であれば、
選手も観客もそして世界中でテレビ観戦する人たちも
日本の美しい空を満喫していただけるのに……Goto

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