教育現場を臆病にさせるのは誰だ。
ちょっと信じられないのですが、日本スポーツ振興センターによりますと
小中学校の運動会などの種目にある「組み体操」全体の事故(医療費支給)は
2016年度で4967件、2017年度4418件発生しているというじゃないですか。
全国の小中学校の総数は約3万校です。そのうち、運動会で組み体操の「ピラミッド」や
「タワー」を取り入れている学校は、半数だとか。4分の一は事故を起こすことになります。
となりますと臆病な教育現場です。
「組み体操は危険な技」である。「止めるべし」との意見が噴出します。
早速にスポーツ庁は「ピラミッドは小学校では3段まで。中学校以上で4段まで」
「3段以上のタワーは小学生に実施させない」との指針を示しました。
なぜ、文科省ではなく、スポーツ庁なのかがわかりませんが。
これを受け、自治体も次々に二つの技を禁止し始めました。松山市などは
「一体感や達成感が目的ならば、ダンスなどの集団演技で良い」と代替案に切り替えています。
「君子危うきに近寄らず」と申しますが。どうもスッキリと理解できません。
今年度も神戸市では骨折を含め66件の事故が起きています。
学校で骨折なんて大変な事故です。「危険だから」止める。
実にわかりやすいのですが、安易過ぎませんか。
何事もそうですが。因果関係があります。ましてや事故が多発するには
それなりの原因があります。なぜ、事故を避ける知恵と申しますか、
アイデアをださないのでしょうか。少なくとも事故を起こさない学校もあります。
なぜ、学ばないのでしょうか。
マスメディアは、学校で事故が起こると、直ぐに、教師に問題はなかったか。
制度に、教育指導にと、だれかをスケープゴートします。
だから、教育現場はますます臆病になり「あれもこれもダメ」だと禁止してしまいます。
なんでもメディアのせいにはしたくはないですが。
たかが、組み体操、されど組み体操です。
安易な選択をせず、事故のない方法を抗って継続して欲しいものです。Goto
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