日本博

新聞社の「しきたり」エゴイズムに首を傾げるのは私ひとりでしょうか。
そうか。どれだけ新聞を捲り直しても、
なぜ、読売新聞以外の新聞に掲載されないのかが、わかりました。
文化庁が発表した東京五輪・パラリンピックに合わせて開催する
文化芸術の祭典「日本博」の開催日程の記事のことです。
読売が一面の囲み記事で報じた「日本博」とは「日本人と自然」を総合テーマに
美術展や舞台公演など約370件を全国で開催する壮大なプラン。
3月14日、聖火が日本に到着するのを見計らって開幕されます。
「日本の美」を国内外に発信し、外国人観光客にも日本文化を
体感してもらうことが狙いで、五輪の補完物のようなものでしょうか。
オープニングセレモニーは東京国立博物館で、歌舞伎や能、文楽、雅楽など
伝統芸能が一堂に会して開かれます。
五輪に海外からどれだけのお客様が訪れるのかは、定かではありませんが。
せっかくお越し頂くのです。日本の文化に触れて頂くのは至極全うな発想です。
この機会に「古典芸能勢揃い」、日本人にも観賞する価値があると思います。
なぜ、こんな大プロジェクトを読売以外、大々的に報じないのか。
うがった見方ですと、内容が保守的ではないか。自虐思想で成り立つ朝日や
毎日が掲載しないのは、相変わらずの偏向だと思うのですが。
日経まで掲載しないのは合点が行きません。(文化庁から主要プロジェクトが15日に
発表、通常ならば翌16日の朝刊に掲載されるのですが、見落とさないなら)
日本国内で連綿と続く伝統文化を美しい日本の風土と共に発信するのですから、
遠からず観光産業の発展、振興に繋がるのは間違いありません。日経的なニュースです。
そんなことは、わかっているはずですが。
テレビの報道では「黒柳徹子さん」が「日本博広報大使」に任命されたと
報じているのに。おかしな話です。でも、賢明なる私は理由がわかってしまいました。
もちろん、3月14日が開幕ですから、その時に掲載すればと安易に構えて
いるのかもしれませんが、それにしても、文科大臣まで登場してのイベントなのに。
で、読売新聞以外の新聞社がなぜ報じないのか。
理由は、このプロジェクトを推進する「紡ぐプロジェクト」を主催する
官民連携のメンバーに、文化庁、宮内庁、そして読売新聞社が加わっているからです。
新聞業界の古くて悩ましい問題の一つが、どこかの新聞社が主催するイベントは、
原則として報じないのが、新聞業界の暗黙のしきたりです。
「各紙とも広告はバッチリ掲載しています」
新聞の衰退に歯止めが掛からず、専売販売店を合販化にしないと成り立たない時代に、
旧態然とした、そんなしきたりがまかり通っているとしたら、
「日本博」を理解できるひとりとしてはなんともまぁー、
情けない、新聞社の権威主義と申しますかエゴイズムです。Goto
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