おおつどん

願わくば、日本国民のために「次のステージへ」
惜しいなぁ。もったいないなぁ。残念だなぁ。
せめてもう1期、あと4年は大津市民のために働いて欲しいと切に願うのだが。
滋賀県大津市の越直美市長のことです。今月24日で8年間の任期を終え、勇退です。
我が社が大津市で発行する地域みっちゃく生活情報誌『びわこと』(118,760部・
全戸配布)の1月号。市長コラム「8年間ありがとうございました」を読んで、
大津市民は、素晴らしい首長を選んだんだなぁと、改めて思いました。
「これまでの8年間。市民のために、私の大好きな大津のために
働くことができ、本当に幸せでした」「10年前、自分が育った大津のために働きたい。
そして、女性が子育てか仕事かの二者択一を迫られるのではなく、
子育ても仕事もできる大津市を作りたいとの思いで大津市長選に立候補しました」
「日本全国で人口が減る中、子育て施策を充実させ「大津に住む人を増やす」ことを
1番の目標として、8年間、市長として全力で働いてきました」
「子育てについては保育園など54園をつくり、約3000人の子どもが
新しく保育園に入ることができるようになりました」その結果「待機児童は4度ゼロに、
0歳から5歳の子供がいて働く女性の数は60%増加。1人の女性が産む子供の数である
合計特殊出生率も1.2から1.5に上昇しました」
「いちばん嬉しかったのは、平成28年からは大津市の人口が増加したことです」
「大津市に住む人を増やす」という一番の目標が現実になりました」
(市長立候補時のマニフエストの1番目の項目です)
全国1700の市町村、その首長たちの一番の目標は「定住人口」を増やすことです。
でも、どこも必死に取組んでいるのですが、叶っていません。だからもがいています。
政府が「国難」として取り組んでいるのは「合計特殊出生率」の上昇です。
しかし、上昇するどころか、下降の一途を辿っています。
そんな中で滋賀の県都・大津市の人口が増えているのです。
凄い行政手腕だと思いませんか。
越市長。8年間で将来に負担を残さぬために実現した公約は他にもあります。
1.ゴミ処理施設の削減と建て替え。(既得権益にメスを入れたのです)
2.市長と職員の給与カット。(支持母体の抵抗を跳ね返してです)
3.補助金の削減。(聖域なき見直しです)
4.ガス小売り事業の民営化。(公共事業の見直しです)
5.競輪場跡地の再生など行政改革を進め、大津市の実質公債費負担比率を県内最低に。
(財政の健全化です)
いずれも、簡単なことではありません。2期、8年間よくぞやった、です。
辞めないで欲しいと願う市民に、越市長は。
1期目のマニフェストで「4年で変える」と書きました。
しかし、やり遂げれませんでした。2期目の立候補を決めた時点で、
次の4年でやり遂げると固く決意しました。退任を決めた時期は2期目を決意した時だと。
マニフェストを達成したら退任することは立候補を考えた10年前に決めたと。
お見事です。
権力とはその座に就くと、なかなか、手放すことができないものです。
目標が達成できたと「スパッと」勇退する。その潔さに敬意を表します。
でも、でも、と思うのですが。願わくば「次のステージ」へ。Goto
追伸
「おおつどん」は、越市長から「びわこと」に寄せて頂いたコラムの表題です。

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