故郷は遠くにありて・・・・自粛・休業の時間を大切にしたいものです。
緊急事態宣言が延長されました。
学生たちの支援を速やかに行うと首相は言いましたが、
速やかって、どのような援助でしょうか。それはいつからなのでしょうか。
学生って、学生です。大学が彼らを把握しています。
だったら、大学にいくら援助するかを発表すれば、それで、解決じゃないですか。
手続きの問題と金額で議論しているのでしょうか。
あるいは、お得意の専門家のみなさんのご意見を伺っているのでしょうか。
政治が政治になっていないと腹立たしいです。
連休中、「湘南の海には来ないで下さい」「沖縄にも、北海道にも来ないで」と
帰省も里帰りも、行楽地へも、県境をまたぐことさえも移動は控えて下さいと、
各首長が必死に呼び掛けました。
福岡では例年なら20万人が見物に訪れる名物の「藤の花」真っ盛りなのに、
先週千人も押し掛けたと、バッサリと切ってしまいました。
「花」に罪はないのに、自然は身勝手な人間の所行を怒っているかもしれません。
連休に帰省しようと思った学生たちに地方の自治体が故郷の米や食料品を
発送する取り組みが増えています。新潟県の燕市の親父さんが「実家に帰れない
学生に仕送りたい」と市に持ちかけたことで始まりました。
市長は「ふるさとへ帰省しないで欲しいとお願いすることになり、大変申し訳ない」と。
「コロナ禍」は自分たちが選んだ「首長」の能力差を鮮明に浮かび上がらせました。
燕市の市長も心根の優しい人で、「親を思う子に優る親心」をよく理解されているのですね。
日本人らしい温かさを感じます。
東海地区の各大学では、親元から離れ下宿生活を送る学生に「生活支援」で、
名大や岐大では一律3万円を渡すのを始め、それぞれの大学が現金の支給を始めました。
授業料を納める大学から現金が支給されます。
授業をしないのですから、授業料を返済するのは当然ですが。
学生はここは踏ん張りどころです。
「Never Waste a Good Crisis」(この危機を無駄にするな)
この国は若い人たちを見殺しにしたりはしません。助けを求めれば、
「ふるさと」が「自治体」が「大学」が必ず支援してくれます。
問題はアルバイトができなくなって、収入がなくなったとか、
大学の閉鎖や外出自粛で遊びにいけないとか嘆くよりも、
「時間ができたら」やってみようと思っていたことを「やれるチャンス」が到来したと
考えてはどうでしょうか。若いのです。思い悩むのではなく「Never Waste Good Crisis」
です、読書や語学など時間の掛かる趣味にチャレンジしてみてはどうでしょうか。
学生の話をしていますが。実は社会人にも言えるのではないでしょうか。
休業を強いられます。生活の不安は拭い去れないでしょう。でもです。
「社会の仕組み」「物事の決まり方、決め方」がこれほど、明確にわかることはありません。
政治の役割、政治家の決断力の重要さ、律令国家の実態、経営トップの姿勢、
同僚や顧客の動きや考え方など、まさに壮大な社会勉強ではないでしょうか。
「Never Waste Good Crisis」です。Goto
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