チベット高気圧と太平洋高気圧の二重構造とコロナ禍と猛暑の二重構造。
暑いとか寒いとか。雨が降るとか風が吹くとか。
日々めまぐるしい天気の変動に一喜一憂、賑やかなことですと、
冷めて世の中を見ていたいのですが、こう猛暑が続くとそうもいきません。
コロナに気をつけ、熱中症から身を守り、体力をつけながら、
休む間も無く死ぬ気で働かなければならないのもなかなか大変です。
しかし、それが生きているってことですから、正面で受け止めねばなりません。
長梅雨の折に起こる豪雨でもなぜだと、線状降雨帯なる気象用語に驚いたのだが、
この列島を襲う35度を超す猛暑はなぜ続くのか。そんな思いに見知らぬ気象用語が。
「高気圧の2階建て構造」が原因だそうです。高気圧の2階建て・・・って何だ。
そもそも夏の気圧配置は西高東低で太平洋高気圧が張り出し列島を覆う。
それが、チベット高気圧も東に張り出し、太平洋高気圧の上を覆う・・・
だから「高気圧が重なっている」から暑いのだと。
なぜ、高気圧の二重構造は地上を熱くするのか。理屈だから覚えておこう。
高気圧にはゆっくり下降する空気の流れがあり、上空の乾いた空気が
地表に下りる間に温度が上がる。高気圧が重なると地上で厳しい暑さになるのだそうだ。
ふぅ〜んと唸るだけだが、二つのコンロで焚き上げるから火力が増して熱いってことか。
そのせいでしょう。夏商戦もコロナ禍と猛暑で様変わりです。
「巣篭もり」でも涼しく過ごせるエアコンや扇風機などが売れています。
8月上旬三連休、大手電気量販店はどこも、エアコンが前年同期比3割増、
扇風機も15%伸びています。冷感素材を使った肌着、寝具、マットレスなど
家の中で快適に過ごせる巣篭もり需要が拡大中です。
健康志向でしょうか。野菜の高騰の影響もあるのか野菜ジュースやカルピス、
飲用酢が好調。ここに来てビールの売れ行きが急上昇だそうです。
でも飲食店向けの販売は激減、政府の対策GoToイートで支援せねば・・飲食店が危ない。
夏商戦も猛暑とコロナ禍の二重構造、いや二重苦で暑さによる経済のプラス効果は
限定的です。しかし、気候変動とコロナ禍で生活様式が大きく変化しています。
知恵を絞って需要変化に対応できる企業のみが成長して、あとは衰退する、
慌ただしくて・・悲しくも厳しい現実に直面しています。Goto
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