新聞は遠隔地から印刷される・・・

政治の世界、一寸先は闇ですが・・新聞をじっくり読むと先が見えます。
別段に驚くことではないのですが・・・情報に新鮮さを求めるとなると・・
新聞とネットではかくも違うのかと思うのですが、その違いをどう克服するのか、
そこが新聞の正念場ではないかと思います。
9月末に自民党総裁選の任期が切れ、10月21日には衆院の任期が満了になります。
コロナ禍で思うような政権運営ができなかった菅首相ですが・・内閣の支持率が
危険水域と言われる20%台に落ち込んだ以上は・・動かねばならなくなりました。
政治は「一寸先は闇」と申します。8/30深夜のことです。
自民党の二階幹事長の交代が永田町を駆け巡りました。
私は31日の早朝、地元紙の一面「トップ」を見て驚きました・・・
慌てて朝日・日経・読売・毎日と中日に目を通しました。
さすがに中日新聞は1面の第2トップで掲載されましたが、その他は掲載されていません。
そうなんだ・・・新聞には締め切り時間があって、岐阜に配られる紙面には
間に合わなかったんだ。そりゃそうですね。事件が起これば、それを記事にして、
紙面整理し、それを印刷に回し、ゲラを確認し、印刷されたら配送車に積んで、
販売店に届け、読者が待つ時間に必ず届けねばなりません。
ご存知ないと思いますが。新聞の一面、最上段ページ番号の横に00版とあります。
新聞は遠距離から順に印刷します。印刷途中でも重大のニュースが入りますと
印刷を止めて新しい情報に差し替えます。
菅首相と二階幹事長との会談で決まった幹事長交代の情報は新聞の印刷が始まってからの
ことなのです。編集局は随分と慌てたのでしょうねぇ。
こんな事が連日続きますと、新聞社の労基法は大丈夫なのでしょうか。(笑)
もちろん、都会は版数が大きくなります。
朝日・読売・毎日・日経は岐阜市内は13版。名古屋市内となると15版になります。
物理的な問題です。如何ともし難いのですが、ネットですと、会談終了後、
記者が情報を掴むと同時に配信されます。
この差、つまり新聞の弱点がこのニュースの鮮度です。
政治の話ですから、半日ぐらい遅れても大して違いはないのですが・・
ビジネスの世界ですと、この遅れが致命傷になる場合があります。
だから新聞離れが進んでいるのだとは申しませんが・・・
大きな要因であることは確かです。ではどうすれば良いのか・・・
実は、菅さんと二階さんの会談、幹事長交代で合意したのでしょうが、
政治は「一寸先は闇」です。本当の中身はなんだったのか。
コロナ禍でのこの局面、政治はどう動いて行くのか、即効性はありませんが、
ここからの解説や分析、そして見通しは新聞にしか書けません。
そこが新聞の魅力です。その内容が勝負・新聞の正念場になると思います。
新聞に関心のない人には関心のない話かも知れませんが、ネットの記事って、
結局は新聞記者が書いているおこぼれだってことも知って欲しいです。Goto

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