道徳的な秩序ある社会って、息苦しくないですか・・・
日経新聞、最近やけになったように・・・「どうしてこうなった?」と題した・・
自社広告の紙面を掲載します。目的は日経新聞を購読して欲しいという・・広告ですが・・
いつも思うのです。日経を購読している読者にWE THINK 「考え、伝える。
より自由で豊かな世界のために」NIKKEIと叫んでみても・・蛇足な気がします。
今回の広告(写真参照)はSDGsの重要性をテーマにしました。
世界中で「紛争」などによって住む場所を失った人「約980万人」ですが・・・
「気候変動」の影響で住む場所を失った人は「約3070万人」・・2050年には
2億人を超すという試算もある(2020年のデータを元にした数値)というコピーです。
果たしてそうなるかどうかはわかりませんが・・・この地球は間違いなしに、
人が住めるエリアを狭めているようです。それを日経が訴えるに
どんな意味があるのでしょうか・・・日経を購読すれば一緒に考えることができて、
異常な気候変動は起こらなくなるってことなのか?それとも人間の、いや最近の
日本人の思考停止に警鐘を鳴らしているのか・・・一見最もらしいのですが、
実は何が言いたいのか良くわからない広告です。私的には日経のマスターベーションかな。
日本人の思考停止なら・・・こんなことを思います。
今の日本は「無菌国家」です。清濁併せ呑むなんてことは許されません。
「健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会」に1ミリたりとも逸脱は御法度です。
有名人はメディアやSNSで、我々庶民でさえ、批判のメールが知り合いの間に回ります。
何が正しいのかが不透明であっても、不潔で不健康で不安定な状況だと判断されれば、
誰が判断するのかは・・・道徳とか秩序ですが・・・秩序にふさわしくない振る舞いや
人物には眉をひそめ、異常なほど厳しい視線を向けます。
ある人がこんな時代に際して・・・「私たちは、通念や習慣の奴隷になってはいけない。
法制度の枠組みを遵守し、人々の特定の行動を促す空間設計に覆われながら暮らすことと
それらに盲従し、何も考えなくなることはイコールではない」という。納得です。
善良なる人々は無意識のうちに道徳を内面化する・・そしてそれを絶対視し、
他を拒絶し排除します。あらゆる菌は認めない。善玉菌であろうとも、それを称して
無菌国家と申します。諺では・・水清ければ魚棲まずと申しますが・・・
清廉潔白なのは悪いことではありませんが、あまり度が過ぎると・・・
私のようなチャランポランな人間にとっては生き難い社会です。
同時に、思考停止が生きる上で最も楽な方法だなんて、無意識に思うようになったら
恐ろしいと思いませんか・・・
日経新聞の「どうしてこうなった?」のキャンペーン広告に・・
したり顔の無菌国家の象徴を見るのは私だけでしょうか・・Goto
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