71回・日経広告賞

広告は社会の映し絵です。広告は社会を映す鏡です。
なぜか不思議ですが・・・大賞の丸紅の作品が掲載されていないのですが・・・
広告の業界では、年末の風物詩になっている日経の広告賞、受賞作が発表されました。
どうぞ、下記紙面をご覧下さい。「広告は社会の映し絵」と申します。
日経新聞は、経済紙です。一般紙とはひと味違う企業広告が多く掲載されます。
受賞も部門別選考されます。そこには若干ですが、できるだけ多くのスポンサーを
表彰しようとの日経側の意図が見えますが・・広告って素晴らしいです。
この1年間で、最高の広告は・・・撤退が決まっていたHONDAのF1レース。
ラストラン当日、ファンのみならず、ライバルチームにも感謝を述べる。
「じゃ、最後、行ってきます」F1ファンならずとも熱いものが込み上げます。
自動車・運輸・輸送部門・最優秀賞でした。
電気・通信・IT部門での最優秀賞は、3/11に掲載された・・Yahoo!の「今日を話そう」です。
ジーンときますねぇ。東日本大震災以降に生まれ「あの日を知らない」1023万人の
子供たちに・・・あの日を知り、知恵に変え、残していこう、との呼び掛けです。
宮城県の海岸で震災後に生まれた地元の少女を被写体に。
「3・11」を検索すると被災地へ寄付が届く・・・あの時から、我々はどうだったのか？
生産財・産業部門の最優秀賞は、ニチレキです。
どんな会社か？知りませんでしたが、この広告で理解しました。
道路にお絵描きする子供の姿・・アスファルトの道路をつくっている企業。
環境に配慮した製品、工法が従来に比べCO2を削減する。
広告の奥行きが深い紙面です。ニチレキ・・認知しました。
ブランド・ファッション部門はポーラ。
食品・医薬品・生活用品部門はKINCHO。
いずれも・・面白い広告を提供してくれます。
流通・サービス部門は・・常連ですね。そごう・西武。
去年・・百貨店が通常営業できたのは数日でした。それでも一人ひとりが
人生を思いっきり楽しめる日常が楽しめると信じてきた。
人が前に進むには、心にも栄養が必要だからいいですねぇ・・・22年元旦の広告です。
百貨店も広告を掲載する力がなくなってきました。それでもそごうは、西武は。
他にも私の視点で紹介したい受賞作品が溢れていますが・・・
選考委員長の「あらゆるメディアの境界を越えて活用し尽くせる広告の強さ」を感じるとの
講評に納得です。そして「新聞広告とデジタル媒体の相性の良さ」が実感され始めたことが
紙の広告の大きな流れです。我が社の地域みっちゃく生活情報誌・1165万部発行も
その流れの中にあります。広告は「社会を映す鏡」です。
どうぞ・・・受賞作をお楽しみ下さい。
そして、アドマンの頑張り、クリエイター、デザイナーの感性に触れていただき、
スポンサー企業へのご理解をお願いします。Goto