裾野の広い観光を本格的に産業として育てる時期ではないでしょうか・・・
政府は昨年10月・水際対策を緩和しました。
北海道のトマムに、パウダースノーを求めて、東南アジアやオーストラリアなどから
外国人が押し掛けているそうです。3年も閑古鳥が鳴いていたのです。嬉しい悲鳴です。
旅行代理店の予想では・・・23年、このままの状況が続けば、訪日外国人は
前年比の5.5倍、2110万人、19年コロナ前比では66%の水準に達するのではとの
試算を発表しました。日本は観光先として・・欧米やアジア双方からの人気が高く、
足元では韓国やタイ、シンガポールからの訪日客が急増しているそうです。
ゼロコロナ政策が転換された中国からの訪日客の回復は、7月以降に本格化するだろうと
想定しています。国内の旅行者数は旅割りの牽引などもあり、19年比で9割超の
水準に達すると見込んでいます。インフレの影響で1人あたりの旅行費用はいずれも
コロナ禍前を上回るとも予想されています。
観光は・・裾野の広い産業です。
順調に回復してくれれば、地域への経済効果は高まります。
このままコロナ禍が終息に向かって欲しいと願わずにはいられません。
こんな話を聞きました・・・
日本の観光市場では皆無に等しい分野に「アドベンチャーツーリズム」(AT)があります。
自然や文化を体験する旅行です。欧米では1990年以降に拡大し、世界では70兆円を
超える市場に育っています。
具体的には・・・自然や文化に親しむ体験型の観光です。
どのような仕組みなのかは定かではありませんが・・国際業界団体「アドベンチャー・
トラベル・トレード・アソシエーション」(ATTA)によりますと、
100人のクルーズ客の経済効果を4人で達成できるとされ、今では世界の観光の
大きな潮流の一つに育っています。全世界の市場規模は18年に79兆円超で、
23年には130兆円に伸びると試算されていました。そんな額になるとは理解できませんが。
米国に例を取りますと、政府国立公園局が管理する約60の国立公園がATの代表格で
ツアーガイドをこなす資格を持ったレンジャー(ガイド)は約2万人に上り、
年間のべ3億人超が訪れます。そうなのです。まだ、日本で言えば、国定公園など、
観光客が踏み入れたことのない日本の大自然を冒険しようっていうツアーです。
現在では日本はATには全く乗り遅れていますが・・・
コロナ前、安倍・菅政権が観光立国を目指し、4000万人に到達したのがやっとでした。
24年には4000万人に戻るでしょう・・・岸田政権が目標をどのように設定するのかは
これからですが・・・例えば5年後に1億人とするならば・・・
「アドベンチャー・ツーリズム」にも本格的に力を入れねばなりません。
日本の歴史・文化・風俗・自然・近代化などを総動員して・・・
観光を基幹産業に育てる時期に来たのではないでしょうか。Goto
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