水素製造

日本の人工光合成の研究は世界をリードしている。

門外漢の私がいくら解説しても充分な理解を得られるとは思わないが、
日本は人工光合成の研究では世界をリードしていると聞くと・・
そうです。データ解析会社の23年の調査によれば、人工光合成関連の特許の
競争力で日本は世界で首位・・なんとなく嬉しいじゃないですか。応援したい。

人工光合成とは、水とCO2からデンプンと酸素を作る植物の光合成をまねた技術。1967年、東京理科大・現栄誉教授らが、酸化チタンを当てると周囲の水が酸素と水素に分かれるという「本多・藤嶋効果」を発見してから研究が盛んに・・

酸化チタンのような光触媒で効率よく水素を作れば、エネルギー源や科学原料として使える。水素は燃やしても水しか発生しないため、クリーンエネルギーとして期待されている。

私はエネルギー問題を解決するのは水素しかないと真剣に思っている。
だから、車も水素自動車にした。

太陽光を活用した水素の製造技術としては、太陽電池で得た電気で水を分解する方法がポピュラーだが、光のエネルギーをいったん電気に変えてから水素を作るため、太陽電池のコストがかさむ。

この光触媒は安く作れて大規模化しやすい。光のエネルギーを直接、水素製造に生かせるため効率を高めやすいとされる。

そこに目をつけた信州大学は、CO2と水から太陽光の力で水素をつくる大規模な実証を長野県飯田市で始める。規模は従来の30倍で世界最大級の実証施設である。脱炭素に役立つ水素を安く大量に生産する技術が開発されることになる。

人工光合成の研究は信州大だけではない。
大阪公立大は触媒でCO2と水素からギ酸を作って蓄え、分解して水素を燃料として利用後、CO2を回収する技術を開発、同技術を活用した「人工光合成ハウス」を大阪万博で披露する。関西学院大は太陽光のエネルギーを効率よく吸収・伝達する色素を開発。光合成細菌に組み込むとエネルギーの伝達効率が約30%から80%に向上させた。

企業ではNTTが半導体触媒を用いた人工光合成システムで、世界最長の連続動作時間を達成している。兵庫県のGSアライアンスは、量子ドットと金属有機構造体(MOF)からなる触媒を使い、CO2と水からギ酸の合成に成功した。

これらの研究に拍車が掛かれば、水素製造が効率よく安価で可能になる。
日本のエネルギー問題にとって夢のような話ではないか。自民党の総裁選挙が行われている・・・9人もの候補者が、己の政策を競い合っている。とても良いことではないか。

とりわけ、経済の活力を取り戻したいという候補者は多い。経済を強くするにはエネルギーの安定的供給が欠かせない。原発問題は焦点になっているが、
私は現時点では原発は必要であると思っている。しかし、水とCO2から製造することのできる水素が実用化されれば、その限りではない。

そのためには、人工光合成関連の特許を含め技術では日本が世界をリードしているのです。この現実を重く受け止め・・総裁選候補者たちが、水素製造の研究に国家をあげて取り組み、日本ならではのエネルギー確保に理解を示してくれればと願う。Goto

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