国際スポーツ大会の世論調査

日本人は、やはりスポーツが好きなのだと思う。

来月にはサッカーW杯が北中米3か国で開催される。読売新聞の全国調査では、日本代表の活躍に「期待する」と答えた人が81%に上ったという。地上波放送が限られ、有料放送中心になることへの不満から、スポーツ庁が動き、NHKが急遽放送を決めた。国民的関心の高さを象徴する話である。

さらに、9月には愛知県でアジアパラ競技大会が開催される。障がいを乗り越え、限界に挑む選手たちの姿は、多くの人々に勇気と感動を与えるに違いない。何としても成功させたい大会だ。

今回の調査では、国際スポーツ大会の日本開催に「賛成」と答えた人が8割を超えた。開催してほしい競技は野球が41%で最多。続いて夏の五輪・パラリンピック、冬季大会、サッカー、バレーボールなどが並ぶ。

理由も実に素朴で健全だ。世界最高峰の競技を間近で見たい。時差なく生中継を楽しみたい。経済効果にも期待したい。まさに国民の本音だろう。

もちろん、一方で懸念もある。招致費用や開催費用の増大。大会後に施設が活用されない問題。確かに課題はある。しかし、問題があるからやらない、税金が掛かるから反対、では国家は痩せ細るばかりである。

私は以前から不思議でならない。
朝日や毎日など一部メディアは、大型スポーツ大会になると、決まって「税金の無駄遣い」と批判を始める。福祉や教育に回せ、社会保障が先だ、利権が発生する、権力者の祭典だと騒ぐ。しかし、では聞きたい。国民に夢や希望や感動を与える国家的行事は、本当に無駄なのか。

大阪・関西万博もそうだった。開催前は散々叩かれた。しかし、始まってみれば来場者は増え、経済効果も生まれ、余剰金まで捻出できた。それでもなお、難癖のように批判を続ける。もはや建設的批判ではなく、「反対すること」が目的化しているようにすら見える。

しかも面白いことに、そうした批判に乗る人たちほど、万博会場に足を運び、スポーツ大会が始まれば熱心に観戦し、日本選手の活躍に歓喜する。これほど矛盾した話もない。

私は、社会的弱者への支援を否定しているのではない。福祉も教育も極めて重要だ。
国は丁寧に政策を積み重ねばならない。それは当然である。しかし、それとスポーツ大会を対立構造にして、「だからスポーツは無駄」と断じるのは違う。人間は感動が必要だ。勇気が必要だ。明日も頑張ろうと思えるエネルギーが必要なのだ。

世界最高峰の競技を見て感動し、自分も頑張ろうと思う。地域が盛り上がり、子どもたちが夢を抱く。経済も動く。人も街も元気になる。それこそスポーツの力ではないか。

私は、読売新聞がこの調査を行った意義を高く評価したい。数字の奥には、理屈ではなく「日本を元気にしたい」という国民感情が透けて見えるからだ。国際スポーツ大会、どんどん日本で開催すれば良い。感動し、熱狂し、勇気をもらい、それぞれが自らの持ち場で懸命に生きる。その積み重ねこそが、この国を元気にするのだと思う。 Goto

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