ハンドルキーパー運動

誰もが納得することが正しいんですかね?
地方の中心市街地にシヤッター通りが目立つ。と云われて久しいです。我が愛する岐阜柳ヶ瀬も美川憲一「柳ヶ瀬ブルース」時代を知る人の足も遠ざかり、萎びた街に、再興を願い、頑張る人達の空回りが虚しく響きます。寂しい限りです。
そんな街の飲食街が、一年一度、元気を取り戻すのが、この季節。忘年会シーズンです。店の親父たちは腕に磨きを掛け、自慢の料理を競います。
中心市街地の客足の途絶えを嫌い、近在に駐車場を構えた飲食店も、この季節を勝負と捉え、客へのアピールに、家族総出、必死です。
そんな、飲食店に大打撃を与え、息の根を止めようとしているのが、飲酒運転の取締と罰則強化です。
「呑んだら乗るな」「乗るなら呑むな」酒は視神経、平衡感覚、集中力、五感に支障をきたします。酒を呑んで運転するなんてことは、厳禁です。我社でも飲酒運転での事故は懲戒解雇です。
飲酒運転者の横に乗る者にも罰則。呑ませたお店も罰則。どう思いますか?では、酒の販売店も、酒屋さんも、酒造メーカーにも罰則が必要ではありませんか?一掃のこと、アメリカシカゴのアルカポネの時代、州法で酒そのものを禁止した例があります。(禁酒の宗教も在ります)日本から飲酒運転撲滅の為に、酒を追放してはどうでしょうか?
酒に罪があるわけではありません。追放は余りにも乱暴な議論ですね。しかし、「角を矯めて牛を殺す」の例えもあります。誰もが納得することが全て正しい。とばかりに、過剰な規制や過度な罰則は、大事なモノを見失い。社会を歪なモノにしかねないと、危惧します。
そこで、考え出されたのが、ハンドルキーパー運動です。キーパーはサッカーのゴールを守備するキーパーです。酒は一人で呑むのが好きな人もいますが、大勢で呑んだ方が楽しいです。忘年会を一人でやる人はめったにいません。仲間の一人が、飲酒者のキーパー役を努める。キーパーが皆を送り届ける。そのかわり、キーパーには飲食料金をサービスする。そんな飲酒とお店の繁盛を両立させた運動です。とても日本的で知恵のある試みだと思います。
我社では、生活情報誌を通して、お店とお客さま双方に訴え、この運動を大々的に推し進めています。
あちらこちらの飲食店が店仕舞いするようでは、街は本当に活力を失い、地方が無くなってしまいます。
「何?酒は家で呑めばよい。」、そんな事云う貴殿は、「食事の時、頂きます。」と手を合わすことも出来ない。ひとりよがりな奴だね。
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