ビール

最初の一杯が堪えられないですね。
この地方、梅雨の中休みか、昨日、今日と蒸し暑い日が続きます。
じっとりと汗を掻いたあと、ひと風呂浴びて、グイーと飲むビールは最高です。
酒飲みは、頑固者が多い気がします。私も酒飲みですから、酒には変にこだわります。
たとえば、ビールです。外食で「飲み物は?」と聞かれますと「とりあえずビールを」とは、答えません。
「00を」と、銘柄を指定します。「うちはxxだけなんです」と言われますと。「サービスが足らない店だ」と
「ぶす〜」とします。下戸の友人いわく「酒の味なんて、最初の一杯だけ」こだわっても、と。
そこが、酒呑みとの違いだ。と向きになるのですが、「酔っぱらえば、少々薄めても、別段、気も付きません」、いい加減なもんです。でも、酒飲みは、その最初の一杯で銘柄を固定します。
シェアー争い激化のビールメーカーも、そこが、悩みの種でしょう。
世界中のビールを飲み比べたわけでもありませんが、日本のビールは、確かに「美味い」です。
主要4社が、「最初の一杯」に熾烈な味覚競争を繰り広げているからだと思います。
技術革新は、寡占体制では起こりにくい。ある程度の規模の、それも数社で競う。のがいい。
1994年に量的に緩和され、全国一斉に地ビールが立ち上がりましたが、
残念ながら、主要メーカーとの「最初の一杯」の差が埋められず、多くが泡と消えました。
主要メーカーのシェアー争いは、アサヒがスーパードライでキリンを追い上げ、トップを競い。
サッポロとサントリーが3、4位固定の状態が続きました。
私の記憶では、常にチャレンジャー精神で、生ビール、モルツと、革新的な商品を開発してきた
サントリーが、後発ゆえに、「最初の一杯」の壁が破れないな〜と、業界を見ていました。
それが、この夏、どうも、サントリーに異変が起きそうです。参入から45年間赤字のビール事業が、
黒字化しそう。理由は「ザ・プレミアム・モルツ」がモンドセレクションで3年連続最高金賞。の結果。
と、言いたいんですが、原材料・原油高騰の煽りで、キリンが2月。アサヒが3月。サッポロが4月に、
相次いで値上げ。サントリーは家庭用缶ビールを9月まで据え置くから、らしい。
サントリーは、「我々の商品を飲んだことない人に(安い)価格で試してもらいたい」と。
サッポロを抜いて、悲願のアサヒ、キリンとのトップ争いに????。迫る勢いだそうです。
「最初の一杯」の壁を打ち破るのは、酒飲みのこだわりではなく、財布のひも・・・だとしたら、
やっぱり、酒の味などわからないものなのか。と、
試しに、風呂上、サントリーの「なんとかモルツ」を飲んでみました。
最初の一杯は堪えられませんね??????
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コメント

  1. リミスキー・コルサコフ より:

    お酒に弱い方の私ですが、大阪勤務時代にめぐり合った「モルツ」には何故か親しみがあり、味も好きでした。麦芽100%の本格的ビールとのうたい文句も良かった、と記憶しています。そんな「モルツファン」には嬉しい現象です。「普通のモルツ?」も是非お試しを!(サントリーの社員ではありません。)