カレーライスその2

隠し味は何ですか?
おいおい、ブログで紹介の、そのカレーライスの作り方を教えろよ。
と、友人から電話をもらいました。「秘密だよ」と答えたものの。
青春の苦い思い出の後日談を。
一度は、お礼に佐世保を尋ねねばと思いつつ時が過ぎてしまいました。
結局15年後。
旅費を返しに、途切れた記憶を辿り佐世保の街をあちこち探し、
中心地のアーケード街一角で、その店「蜂の屋」の看板を見つけました。
この場所だったとの記憶が定かでないまま、店に入り、カレーライスを注文。
店の雰囲気も、カレーの味も随分甘口で当時のイメージとは違う印象を受けながら、
店員さんに「実は私は・・・・・・」で「親父さんに会いたいのですが」と。事情を説明。
取り次いでもらいましたが。以前の経営者は亡くなって、よくわからないとの返事。
もう少し、早く尋ねれば、お会いでき、お礼が言えたのに。と虚しさを憶えつつ、
スゴスゴ引き揚げた記憶が、残ります。
で、「蜂の屋」親父直伝のカレーライスの作り方です。
(ま〜直伝なんて言うと叱られそうです。私風の・・・・思い出カレーの)
残念ながら、ルーは何を入れて込んで仕込むのかは、わかりません。
市販の辛口ルーを使います(銘柄は気にしてません)
肉は脂身の多いシチュー用の牛を使います。
サイコロ状にしてフライパンで炒めます。醤油で味付けをします。醤油ですそれが味噌です。
いや、味噌ではありません。醤油です。
野菜は、炒めた肉汁で、玉ねぎも人参も3センチ大のサイの目に切り、炒めます。
その際、セロリと調味料、コショウ、にんにく、生姜、かつおだし、コンソメの素を入れます。
そして、良質な蜂蜜を加え、寸胴に入れ、弱火で煮ます。
ビール片手にかき混ぜて、あくをとりながら、一時間は煮ます。
それで、出来上がりです。
親父直伝のカレーライスは、「蜂蜜」を隠し味にするから
屋号が「蜂の屋」なんです。
私は、その隠し味の隠し味が、
甘さを殺す醤油の使い方だったと思ってますが。
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