芥川賞

商業主義に毒され過ぎではありませんか?
9月号の文芸春秋は読み出があります。
論文では、堺屋太一氏の「恐慌的スタグフレーションが来る」(前編)が、読み応えがあります。
ぜひ、政治家にと、私が期待する脱藩官僚高橋洋一氏の「新霞ヶ関埋蔵金」50兆円リスト!!も
ポケットに小遣いを隠して、もっとお金頂戴と手を出す、理念を失くした官僚に、この国が翻弄されてるとの主張も、数字を織り込んでの解説には納得です。
それに、第139回20年度上半期芥川賞受賞に際しての選考過程と受賞者のインタビュー、そして、
作品の全編が掲載されています。盛りたくさんで790円はお値打ちです。買い求めを。
この芥川賞。新聞(毎日)の論評では、受賞の中国人「楊逸」さんに、異文化の背景を持つ新しい日本語文学が生まれる時代を開き、天安門事件と民主化運動という中国政治で、もっとも敏感で、大きなテーマに正面から取り組んだ。
最近の文学賞受賞作品は身の回りの動きに触れる小さなテーマが多いが、今回の受賞は、「大きな物語」が選ばれた、格差や貧困が増す日本と世界に文学のテーマが満ちている、
日本文学に一石を投じた。と、手放しのべた褒め。の高い評価を読んで、
結構、期待に胸膨らませて、読ませてもらいました。
私の感想です。
まず、選者9名の選評で、誰も評価していない作品が?なぜ、受賞したのか?とても不思議です。
外国人が日本語で書いたから評価されたとしたら?文学とは何ぞや?と思わずにいられない、例えば、「酒とつまみ、女将のとことこする足音とともに次々と・・・・・」とことこする足音????・
など、日本語に無い、難しい表現が随所に見られる。それが評価されたのだろうか?
内容も、ぜひお読み頂きたいのだが、
「中国も民主主義が必要で、監督する野党がなければ、官僚の腐敗は何時までも根絶できない」といった内容が「大きな物語」だとすれば、日本の一党長期政権による官僚批判も大きなテーマか?と、思わず、びっくり。
文芸春秋ならではでしょう。受賞者のインタビューが掲載されています、
作者の半生が赤裸々に語られ。そこを読むと、作品の背景が良く分かります。読まれる方は、インタビューから読まれることを、お奨めします。
出版界が不況の折、芥川賞が活字離れの世相に、
話題を提供しているのも、また事実です。
しかし、9人の選者が評価しない作品が受賞するとなると、芥川賞、「身も心も」、商業主義に毒されたか?と、冷ややかに、眺めるしかない。そんな、受賞作品の感想です。
叱られるかも知れませんが、芥川賞、このところの、駄作ばかり読まされている読者としては、
年に二度の受賞は、多すぎるのではないか。と、思わずには入れれません。
                                  Goto

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