果宝柿

実りの秋を堪能しています。
私のゴルフのホームコース。岐阜関カントリー倶楽部の東コース16番(Hcp1)に、
枝も折れんばかりとたわわに実る柿木が一本あります。
その柿。だれも採って行きません。鳥さえも食べません。不思議です。
好奇心旺盛な、ゴルフ仲間が、キャディーの目を盗み、もったいないとばかりに、ガブリとやりました。
残りのホール。口が歪むほど、渋くてゴルフどころではなかったそうです。
柿はすべて、食べれるとは限りませんよね。
岐阜の名産と言えば、柿の王様、富有柿です。母親の在所が、
岐阜県の美濃地方、旧本巣郡糸貫町(瑞穂市)富有柿の本場です。
子供の頃から、この季節。この季節とは、11月、霜が降りる頃。手広く柿園を営む叔父が、昔は自転車に積んで。今は、軽トラックで木箱に入れ、もぎたての富有柿を届けてくれます。
ですから、この季節。我が家では、柿を切らしたことがありません。
柿にはビタミンが豊富で、利尿作用を高める物質も含まれ二日酔いにも効果があり、母親が毎日剥いてくれます。我が家の秋のコミュニケーションツールです。
富有柿名称の由来は中国の古事から、「富有(天下を治める)」の意があるそうです。戦国の世、国盗りの地ですから、そんな名が付いたようです。先人の知恵は大したものです。
地方を元気にするには、特産物をメジャーに仕立てるのも重要な手段です。
関係者が先人にあやかったのでしょうか。
今年から、富有柿に、袋をかぶせて育て、一回りサイズを大きくして、赤身の濃い特別の柿を作り始めたとか。その柿を「果宝柿」と命名。PR活動を始めるそうです。
果物の至宝の意味だと思います。生産者の心意気が伺われます。
富有柿で二日酔いに効果があるんですから、果宝柿なら、ストレスも解消してくれるかもしれない。
と思いつつ。次回、ゴルフの折には、かの渋柿を食した御仁に、甘露な岐阜名産富有柿を差し上げよう。
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