ゴルフ

果たして小泉構造改革は悪だったのか?
不況風と同時に、ゴルフに対する風当たりがよろしくないようで、ゴルフなんて、所詮は金持ちの道楽だ。ゴルフに現(うつつ)を抜かすくらいなら、仕事に励め。などと、乱暴な声が聞こえます。
取り分け、政治家のゴルフは白い目で見られがち。あの森元首相が、ハワイ沖で、商船高校の練習船が、米軍と衝突、沈没したその時、ゴルフ場に居たばかりに、彼の対応とか、評判とかとは、まったく関係のない、ゴルフまでもが、しっかり悪者扱い。
景気が悪くなると、誰かを悪者にしたり。思想や考え方を責めたり。ゴルフなど何の関係もないスポーツまでも槍玉に挙げたりするのは、世の常なのかも知れませんが、随分短絡的な発想だと思います。
私は、ゴルフが好きです。昨日も出かけました。気の置けない仲間たちと、ワイワイ、ガヤガヤ言いながら、一球入魂、無心に白球を追い求めてきました。お陰で、なまった身体がシャキッとして、ストレスも解消できました。
ゴルフの薀蓄を述べる積もりではありません。派遣労働者の首切りの原因は規制緩和しすぎた小泉構造改革のせい。金融不況は新自由主義を強引に持ち込んだ竹中元経財相のせい。と。
すべての原因を小泉政権のせいにする発想と「坊主憎けりゃ袈裟まで・・・」で、ゴルフは金持ちの道楽止めるべきとの発想が同根ではないかと、嘆いているのです。
私の今年のゴルフのモットーは、パットをショートしない。です。ゴルフをやらない方は理解できないでしょうが。あの石川遼君を例に出せば何となく分かってもらえると思います。
彼は、パットをめったにショートしません。むしろ、強く打ち過ぎるくらいです。
なぜ、彼が、ショートしないのか?それは、彼に迷いがないからです。
なぜないのか。ひとつは若さです。思いっきりの良さです。カップを外したら返しのパットはどうなるのか?などと後ろ向きなことは、まったく考えない。決めたら、インする。と、信じて強く打つ。
で、あの時、多くの国民は、なぜ、小泉構造改革に期待したのか?
それは、彼が決めたら迷わず実行したからです。躊躇(ためら)わなかったからです。
物事に、正解、なんてことはありません。あの時、あの時代、あれが間違いで、あれがおかしいなどと、批判するのは簡単ですが、それは歴史家の仕事。むしろ、悩みもがきながらも決断して前に進むことが大切です。
私が、小泉政権を批判するとしたら、構造改革を道半ばで放り出すな。
野垂れ死ぬまでなぜ、やらなかった。だから、こうなったんだと責めたいだけです。
1月4日、今年初めての日曜日の朝。昨日のゴルフでスッキリした身体で、この難局を前に。ゴルフを悪者にはさせないぞ。と思うのと、過去を否定してはいけない。そして、決めたことはとことんやりきる。
そんな強さがなければ、あれが悪い。これが悪い。ただし自分だけは悪くない。
と言うような卑怯な発想しかできない人間になってしまう。と思うからです。
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