慮し難い

四度目の首のすげ替え。
別段、向きになっているわけでもないのですが。
あまりにも、呆れているので、どうしても・・・・・・。
今日の報道番組は、この慮(りょ)し難き男の批判で、溢れ返ると思います。
新聞ネタ、テレビネタのオーム返しでは、面白くないので、ちょっぴり角度を変えて考えてみます。
慮し難き(どうにもならない)男とは、我が国のリーダー様のことです。
まず、天下の愚策「定額給付金」についての発言です。首相が受け取る。受け取らない。で物議を醸していますが。そんなことは、どうでもよい話です。
問題は、二次補正が可決したら、その中に織り込まれている「給付金」もばら撒かれると思い込んでいる政権運営の姿勢です。民主党の参院幹事長は岐阜出身(私は一度もお目に掛かったことはありませんが)です。
彼のコメント。「二次補正実施のための法案審議を早急に進める気配がまったく自民党サイドにない」そうです。予算案が可決しても、法案が通らなければ、実施できない。当たり前のことです。
国会はねじれているのですから、参院対策をきっちりやらなければ、何時まで経っても、実施されないことになります。強かに考えれば、民主が参院で、実施を遅らせているから、「給付金」がバラ撒けない。と、言いたいのでしょうが。
経済対策を政権運営の第一義にしているのですから、本来ならば、自らが乗り出してでも、早期に法案を通し、二次補正を実施すべきです。慮し難きと申すのは、彼の頭には、二次補正はすでに実施されていると思い込んでいることです。
国会とは何ぞや?予算とは?すら、分ってないと言わねばなりません。慮し難いでしょ。
それに、郵政民営化を見直すとの発言です。私は岐阜市に住んでいます。三年半前の総選挙、思い起こして頂きたい。無所属で戦った野田聖子vs自民党から送り込まれた刺客佐藤ゆかり。女の戦いで全国的に話題をまいた選挙区です。
市を二分化する激しい選挙でした。私は郵政は民営化すべきである。との立場でこの問題を考えました。その結果、多くの友人や仲間とぎくしゃくした関係が生じ、今尚、その傷は微妙に残ったままです。
地域社会のしがらみと、政策。小泉劇場に踊らされたのかもしれませんが、既得権益を廃して、国の形を変えるには、改革の本丸、郵政民営化しかないのではないか。
と、多くの市民はそう思ったに違いありません。しかし、しがらみと政策の狭間で、揺れ動き、悩み真剣に考え一票を投じました。日本政治史上に一石を投じた重要な選挙でした。
慮し難き男は、郵政民理化の意味も、先の選挙での民意も、国民の意識の変化もまるで、読めない。
この場に及んで、郵政民営化は間違いだった。見直すべきと言う。信じ難い。
もう、滅茶苦茶です。岐阜市民はどう判断するんでしょうか?郵政民営化反対の野田さんが小選挙区で勝ちました。その後、彼女は民営化に賛成ですと宗旨替えの詫び状を入れて、自民党に復党しました。
その時の彼女に投票した人は、たぶん、彼女が郵政民営化に反対なら反対でよい。賛成に宗旨替えしても彼女がそう決めたのならそれも許す。首相が反対だったとおっしゃるのなら、そもそも私は反対だったんだから、反対だ。とおっしゃるのも認めるんだと思います。
彼女を支持する人は、彼女がどちらに転んでも支持するでしょう。それが、地域というものです。それがしがらみというものです。それはそれで、この国の風土。良さでもあり、問題でもある分けです(私は政策で選びますので、郵政民営化に賛成の彼女は指示します)が、理解できます。
しかし、議院内閣制です。こんな、慮し難き男に翻弄されるのはもう、たくさんです。
彼を選んだ責任は、自民党にあります。
私の勝手な想像ですが。次年度の予算が上がっても、総選挙は、無い気がします。
すったもんだで、慮し難き男の首を据え変え、その後に、選挙管理内閣を発足させ、任期満了、
総選挙と言うことになるような気がします。(あまり当たりませんが)
4度までも、首相が代わって?黙っているほど、国民は馬鹿だと思っているとしたら、
全く慮し難い政党です。
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