他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる。
久しぶりに、セミナーに参加しました。プロの話術はさすがだと大いに勉強になりました。
タイトルは「不況に立ち向かう経営」。会場は中小企業の経営者でほぼ満席。関心の高さを伺わせます。
主催は企業変革コンサルティング会社。創業は2000年。僅か8年で東証一部に上場。講師を務めた代表者は、リクルート社出身で48歳。なかなか切れのいいセミナーでした。
質問の時間、一般論として、タイトルにある「不況に立ち向かう・・・・」の不況についての分析を伺えばよかったと、遠慮を、反省しています。
内容は四点に絞られ非常に分り易く、経営の要諦を教わりましたが、歳の甲かも知れません。時間が足らなかったのかもしれませんが、多少新鮮味に欠けていた気がします。
不況下での組織構造は、フラットな文鎮型にして、風通しを良くする。管理部門を縮小して、営業部門を強化すべき、との内容には、納得。再認識しました。
営業の強化を図るには、従来の売らんかなのスタイルから、ソリューション型にシフトしなければ顧客のニーズを掴めない。それには、スタッフのレベルアップが必要という指摘では、反省点も浮かびました。
「価値の共有」が不況に立ち向かう経営の原点との説には、まさにその通り。
我社では、広告の仕事を何のためにやるのか?を経営原則に、価値の共有を図っています。
一つは、効率経営によって適正な利潤を上げ、社員の福利に寄与する。
二つは、飲水不忘掘井人。人間関係を大切に、経済の活性化に寄与する。
三つは、地域社会に貢献する。
このセミナーでの肝は、個々の「モチベーション」を保つには、変えられないことに思い悩むな。変えられることで勝負せよ。変えられないことに思い悩むから、モチベーションが下がり、組織が沈滞するのだ。との指導でした。
この肝を聞いて、懐かしくもあり、納得もしました。もう、20年以上前のことになるでしょうか?田中真澄さんという方の講演を聞きました。熱く語る方で、1時間半、身体ごと吸い込まれるような感動を受けました。今でも鮮明に覚えています。
田中さんの話の肝は、このセミナーと同じ「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」でした。その後、私は、まさに、この田中さんの教えを基本に生きて来た積りです。
同じ肝の話を、最も先進的なコンサルティング会社のセミナーで若いトップから聞けたのは、
自分の生き方に間違いは無かったのだとの、自己点検にもなり、妙に安堵しています。
我社には、イベントやセミナーの運営管理を扱うES課があり、年間350本以上の講演会やセミナーの運営をしています。「講演会INFO」で検索すれば内容を理解頂けます。
久しぶりにセミナーに参加して、一番印象に残ったのは、この会社の若い運営スタッフ達が、トップの方針や考え方に忠実で、もてなしの心に溢れた応対をしてくれたことです。
そう言えば、先日、「君のところで講演会の運営を頼んだら、スタッフが明るくて、元気が良かったよ」と、お褒めにあずかったのを思い出しました。
我社の社員もこのコンサルティング会社のスタッフに負けず劣らず、経営原則を共有してくれていることに、嬉しく思った次第です。
不況に立ち向かう経営には、自分が変わるしか、道がないのだと、肝に銘じました。
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