国内の総広告費の予想を見送るなんて?
世の中には分りにくい統計もあるものです。
先ごろ発表された、08年度の国内総広告費もその一つです。
解説では、景気後退の影響を受け広告費が5年ぶりに4,7%減少したとあります。
この道30数年の私。5年前に減少した記憶がありません?統計の根拠はどこにあるのでしょう?
昨年の統計では従来の総広告費はGDPの1%、5〜6兆円で推移していたのを、従来と統計内容を変えたのか?突然、8兆円強に変更しました。「え〜、どうしてと、驚いたものです」
経産省の特定サービス業「広告」での総広告費は、概ね8兆円強ですから、それに合わせたのだと、それなりに納得したのですが?昨年比4,7%減だと、昨年は7兆円強となる?????。いい加減だ。
それに、インターネット広告が16,3%増で7千億円弱になったと?広告現場の実態から、その実感がないのは、なぜなんだろう?大概のモノは、急成長する場合、姿を感じるものだが?この数字は、正直疑問です。
日本の総広告費の推移など。関係者以外では、どうでも良いことだと、思われるかもしれませんが、広告は経済のバロメーターです。減少は経済の落ち込みを更に加速させる要因です。
この統計。信憑性には欠けるかも知れませんが、08年10〜12月。急激に広告費を絞る企業の焦りが読み取れます。源平の合戦で、水鳥が飛び立つ音に狼狽、陣営を崩し退散した平家のようです。
統計を発表した大手広告代理店。毎年広告費の予想も発表してきましたが、今年は「経済状況が見通しにくい」と予想を見送るそうです。情けない。
先はどうなるか?誰にも分りません。だから予想です。予想できないのが当然です。しかし、だとすれば、なぜいままで予想してきたのか?それでは、統計は何のために?何に役立つのか?過去を知るだけなら、無駄です。理解不能です。
時代を切り開く広告屋のリーディングカンパニーが予想を放棄するのは、頂けません。
大胆に、上半期は10%減。下半期やや持ち直し、7%減。トータル8%減と予想してみてはいかがでしょうか?市井に生きる私の単なるカンですが。
不況は知恵比べでもあります。
私は、統計なんか糞くらえ!不況こそ、広告屋の出番だと息巻いてます。
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追伸
この拙いブログも、今日で連続500回を数えました。お付き合いに深謝です。
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