社説

それで、日銀のこの一年を、どう評価するのですか?
世の中が益々複雑化している。取り分け経済の話は難しい。ましてや、金融となると、専門用語が並びとても付いていけないし、システムも良く理解できない。
いまさら、経済学の勉強をと思っても、それでは、間に合わない・・・・
日銀の白川総裁。就任から一年がたった。首脳人事がねじれ国会の影響で、一時総裁ポストが空席となる異常事態となり、すったもんだの末の総裁。その評価を毎日新聞の社説で読んだ??
それが、新聞社にも金融担当の専門記者がいるのだろうが?何を言いたいのか?どう評論しているのか?手を変え品を替え書いてあるが、当たり前のことが書いてあるだけ?
挙句の果ては、政治にしっかりせよ、と政治に注文を付け
「試練の本番はこれから」との見出しでお茶を濁している。
まず、世界同時金融危機が波及する中で、利下げでは米国からの圧力に屈せず0,1%に踏みとどまり、企業の資金繰り支援策など必要な手を次々に打ち、市場の評価は得た。としながら、日本経済の道筋は付けていない。と批判。
大型補正の財源確保に国債買い取りの圧力が強まる懸念があるが、国債が市場でだぶつけば、長期金利が急騰、景気の足かせとなる。安易に買い取りを増やせば、インフレや下落を招く。日銀のかじ取りは難しい選択を迫られている。と、もっともなことを言うのみ。では、どうすればよいのか?
一方では、中央銀行の仕事は、財政出動がバラマキにならぬよう、政府に釘を刺すべきだとも。さらには緊急時から平時の政策に戻すのは極めて難しい、出口戦略を用意すべきだと、したり顔。
金融危機の再発を防ぐためにも、国際議論でも積極的な貢献をせよと。難問も浴びせ。そして、日銀の独自性を支えるのは国民や市場からの信頼が必要だと。ポピュリズムを進める。
少しクドイですがもう少し辛抱を。更には、政治の力に屈していると写るなら国民の信頼は得られないが、独立性を守ることにとらわれて孤立してもいけない、と。では、どうすれば良いのか?
そもそも社説とは、時の話題に、新聞社としての論陣を張り、権威、権力にモノ申すものではないのか。
白川日銀体制が、たまたま一年を経過したので、理想論を振りかざし、もっともらしいことで正義ぶるのは、マスコミの権威主義の表れではないのか?
市井のおっさんには、中央銀行の政策の善し悪しはよく分らないが、ねじれ国会のお陰で、官僚主導でも、政治主導でもなく、とても地味ではあるが、餅は餅屋の日銀カラーが発揮されてる気がする。
経済、とりわけ金融は難しい問題ですが、根幹をなすものです。新聞社が社説で論じるならば、当たり障りのない一般論でお茶を濁すのではなく、方向性を指し示して欲しいものです。
ふ〜。                                  Goto

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