市民・学問・産業共同の思想を・・・・・・。
少子化の影響で、大学の定員割れが続出しています。各大学は生き残りを賭け、学部や学科を新設、特徴を競い合っています。私の世代では、学部名だけでは、何の学問を究めるのか分らないのもあります。
学問も時代を投影するのでしょうが。例えば、岐阜大学の地域科学部って?どんな学問なのか?説明を聞いても判然としません。地域は人が住むのですから、社会科学で文科系。科学の文科系と言えば経済学。科学そのものは理科系。では、地域科学は何系か?
そもそも、と、考えることが古いのか?それとも、経済学部と謳えない他の理由。たとえば、文科省の縛りとかが、あって、あえて、地域科学部と呼称しているのか?さっぱり。高校生には分かるんですかね?
地域科学部のことを、言いたいのではありません。学問の分類も時代に連れ変化するのでしょうから、様々な学科が生まれるのは理解できますが。学部まで、時流に合わせるのは如何なものかと・・・・。
私でも理解できる学部で、この処、学生に根強い人気のある学部は、薬学部だそうです。高齢化の影響もあるのでしょうが。命(バイオ)を扱う学問ですし、薬剤師という国家資格もあります。学問の本命の一つですね。
読売新聞(東京ローカル)の広告(写真参照)です。18日の土曜日。「高度化する薬学界をめざす方へ・主要大学の薬学部が全国から一堂に集結」と銘打った、全国26大学の薬学部への進学相談会が東京で開催されるそうです。
学生のみならず、もう一度勉強してやろう。と言う社会人にも人気が高く、応募者が殺到していると聞きます。定員割れに悩む大学にとっては、羨ましい限りの話です。
今年は、岐阜市制120周年。7月1日には盛大な式典が催されたようです。
各家庭に配布された広報「ぎふ」を捲りますと、明治22年市制施行からの沿革が掲載されています。
その中で、一際、輝く沿革は、昭和7年4月の岐阜市立薬学専門学校(現岐阜市立・岐阜薬科大学)の開校です。今年で創立77年を迎えました(岐阜市の最大、最高の財産だと思っています)。
薬学部ブームに便乗するわけではありません。学問と市の活性化を同一視する積りもありませんが、少なくとも、77年にわたり市税を投入して共に育み、ともに生きてきた「岐阜薬科大学」を正面に据えた街づくり、活性化を考えても良いのではないか。と、思うのですが?
この発想に真摯に向き合ってくれる大学関係者(地域科学部)や政治家はいませんかね。
Goto
6/29読売新聞
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