日本鶏卵生産者協会

民主主義とは何かを、考える時ではないでしょうか。
新聞の読み方や見方も色々ある。特に、衆院の解散が予告され??、総選挙の日程が決まり??(いずれも疑問符を付けたいのだが)政治的緊張が高まったこの時期は・・・・・・。
朝日新聞のスクープで、毎日新聞が後追い。読売新聞が無視した記事がある。読売が無視した理由は二点、一つは昨年の2月の話では、すでに劣化、内容的にも古すぎるのと、
この時期に、問題にすれば与党批判の材料を提供することになる。と判断したのだろう。
各紙を読み比べていないと分らないのだが、随分、露骨なニュース隠しだと思う。
内容は農水省が、業界団体(日本鶏卵生産者協会)の大会に民主党を来賓として招待するなら、大会を中止せよと圧力、「自民党が怒っている。中止しないなら卵価予算(補助金)を切らざるを得ない」と露骨な圧力をかけた話。
これぞ、まさに、族議員と業界団体、官僚の癒着構造そのもの。酷い話である。
これが、バブル以降。官僚が思考停止状態になっている証左である。
最近の読売は、自民党・官僚側に立ち、政変阻止に躍起になっている。このような問題の核心を突く話は、与党を不利にする。だから、読売は乗れない。記事にはしない。のです。
戦後、50年、同じ政党が政権を維持してきた。世界の民主主義の国では、選挙とは政権選択のために存在するものである。なぜなら、権力機構は放置すれば必ず腐敗するからである。
日本人が我慢強いのか。それとも、民主主義そのものが育たなかったのか?官僚機構が増長し、国益を無視して、ひたすら省益に走るようになってしまった。それも、族議員と結託してである。
イギリスのジャーナリスト・ビル・エモットは、民主主義は良い政府を実現するための方法ではない。むしろ悪い政府を罰したり、政権の座から引きずり下ろすための手法である。と述べている。
この場に及んで、族議員と官僚が振り回す既得権益に加担する読売に、民主主義的な新聞だとは言えないだろう。かと言って、朝日や毎日のように、やったことが無いのだから、評価のしようがない。にも拘らず、平等主義なのか、正義面なのか知らないが、変な平等主義を振りかざし、民主党に政権能力があるかと問うのも、為にする論調でしかない。
読んでいる新聞で、政治的判断基準が決まる国民は、まだまだ、非民主的な国民と言わねばならない。真の民主的な国民は、自分の主義主張によって、新聞を選ぶものだ。
今度の総選挙は、民主主義を受け入れるかどうかが試される選挙であり。腐敗した権力機構を是正する能力が日本人にあるかどうかが問われる選挙だと言えるのではないか。
因みに、日本鶏卵生産者協会は、生産者の大会なのに役所の圧力に屈するのはおかしい」と主張、予定通り民主党の議員も呼んで大会を開催したそうだ。
それにしても、族議員と官僚の結託を書かない読売新聞には、呆れたものです。
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