ラガーとモルツ、攪拌したら、どんな味に?
呑んべ〜の私が、今月に入って、酒を控えています。別段、体調が悪いわけでも・・・・・・・。
酒について、考えさせられるからでも、願掛けて、何かが成就するためでもありません。
サントリーとキリンが年内にも統合、世界一の酒・飲料メーカーが誕生するのに驚いています。
収縮する経済。生き残りを賭け、淘汰・再編の嵐が吹き荒れるのも、分りますが・・・・。
サントリーは、自由闊達を旨とする社風。社名も社長の鳥井さんをひっくり返して、サントリー。赤玉ポートワインの寿屋に発し、トリスでウイスキーのストレート飲みを。角ではハイボールを。そして、オールドでは水割りと、日本人の洋酒文化を創造してきました。
広告の業界でも、「やってみなはれ」精神で、多くのヒットを飛ばすサントリーの宣伝部は、今も注目の的です。一方のキリンビールは、アサヒのスーパードライに抜かれるまでは、ビールの王様として君臨。国策企業にして、官僚的な組織の印象があります。
これは私の持論です。酒とは、そもそも、地域に根ざしたもの。そこの風土から生まれたもので、そこに住む人たちが冠婚葬祭を司るための神聖な「貢物」です。
ですから、世界中にその土地の酒があります。酒は発祥の地で、「賜る」ものであって(その土地の肴と飲むのが一番美味い)その酒の一つが販路を拡大して、世界を席巻するのは、間違いだと思っています。
語弊があるかも知れませんが。「だるま」と呼ばれ、水割り文化を定着させたサントリーオールド。あの酒は、どこの酒か?普通、ウイスキーには地名が付いている。スコットランドだかスコッチ。
コハク色はキャラメル。香りは香料で、産地はサントリーの醸造所では、答えにならない。私的には、アルコール飲料ではあるが、ウイスキーすなわち、酒とは呼ぶべきでない・・・・。それがオールドです。
ビールをこよなく愛するある大先輩は、頑なにキリンラガーしか飲まない。なぜですかと問うと、キリンビールは味噌味、おふくろの味。日本の味だからだと。日本を席巻するガリバーたる所以でしょうか。
この文化の違う二つの企業。味噌味のキリンラガーと欧風のモルツが攪拌されると、如何なる味のビールができるのか?呑んべ〜としては、大企業同士が歩む統合へ難問と合わせて、新たな酒文化が創造されるのではないかと期待します。(規模の追及は考えものですが)
そうそう。なぜ、酒を控えているのかと、申しますと、先月末、梅雨明けの沖縄で、照りつける太陽と紺碧の海との開放感に、ミミンガー、テビチを肴に、泡盛をしこたま頂き暴飲。前後不覚の酩酊。
周りに迷惑を掛け、「いい歳をして」と叱られ、その反省で、控えているんです。
その土地の酒は、その土地で頂くとずば抜けて美味いのですが。
酔っぱらわない、保証はないようです。 Goto
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