アドマン

変化に対応できない生物は死滅する・・・・・。
あの8月30日から、10日間が経ちました。まだ、10日かしか経っていない。と言うべきなんでしょうが。ことの重大さに気付いていない人が意外と多いのに驚いています。
政権が代わったのです。50年も続いていた政権が代わったんです。戦争が終わって、世の中が劇的に変化したことを記憶している人も、随分少なくなりましたが、その時以上に世の中が変るんです。
広告の仕事は、「変えることです」。新しいものが誕生したとしますと、それを世の中に知らしめ、普及させ、今までと違う状況を作るのが、仕事です。
広告に携わる者(アドマン)が、政権交代の意味を理解できないようでは、広告の仕事をやる資格がありません。変化を作り出すアドマンが、変化に対応できなければ、それは、悲劇だと思います。
政権交代で、何が変わるのか?政治の根幹をなす、思想やイデオロギーが、今までと変わります。と、申し上げたいのですが。東西冷戦構造崩壊以降、世界にはイデオロギー対立はありません。
勿論、日本の政党間にも明確なイデオロギーの違いはありません。それが、政権交代での、変化を分りにくくしているのですが。でも大きく変わるのです。何が変わるのか。答えは、「税の配分」が変わるのです。
政権の役割は、税の徴収と配分です。徴収は「大企業と金持ちから取り上げろ」と一億総貧困化を主張する政党もありますが、交代によって急激な徴収の改革はありません。4年間かけてじっくり議論して、不公平を是正することになるでしょう。
問題は、配分です。従来の政権の配分方法は、省庁の外郭団体(天下り先)や業界団体(公共事業)を通じ組織に配分する手法を取ってきました。その分配の仕組みが変わります。
つまり、子育て手当や公立高校授業料無料化、さらには農家の戸別所得補償制度などに象徴されるように、組織や団体への配分から、家庭や個人への配分に組み替えられます。
そうなれば、戸惑いを持つ人と、痛みを感じる人がでてきます。そう言った人達は、ことの重大さに触れたくない。気付きたくないと思っているようです。
戸惑う人の代表は役人です。彼らの戸惑いが、抵抗になって表れています。が、4年間は、絶対に元に戻らないと認識すべきです。変るのだと割り切るべきです。
痛みを感じる人は、漠然とした不安に、怯えているようですが。それも変化に気付いてない証です。全ての生物は環境の変化に耐えられなければ死滅します。変化を受け入れなければなりません。
私たちは、政権交代と言う初めての経験に慣れていません。が、変化を否定しても何も始まりません。政治は力(数)です。政権交代は、有権者の力の結晶です。
まだ、10日です。変化は今からです。広告の仕事に携わるアドマンならば、そのことにいち早く気付き、次なる一手を考えるべきだと思います。                  Goto

コメント

  1. たんぽぽ より:

    次なる一手。そうですね。組織や、団体に依存していたものが、ますます家族に個人に進んでいます。下呂温泉など、昔は団体さ?んいらっしゃ?い。でしたが、家族個人客が増えています。そしてペットが泊まれるホテルが大流行です。15歳以下の人間様よりワンちゃん、猫ちゃんのほうが多いらしいです。2000万頭のためのフリーペーパーも面白いですね。会社の慰安旅行も少なくなりました。広告は個人に対して、家族に対してもっと緻密にやればいかがでしょうか・・・・個人のいろいろなお祝いにフリーペーパーに家族や、知人がお金を払って、お祝いしちゃうコーナー。