差し出がましいが、石巻市との関係をどう築くか?問われていませんか。
このブログに目を通してくださる皆さまはご存じだと思いますが、私は月に一度、愛読紙である宮城県・石巻日日新聞から学んだことを、私なりに咀嚼して綴っています。
今月の話題は、町政施行100周年を迎えた女川町です。
女川町と聞いて、皆さんは誰を思い浮かべるでしょうか。
やはり歌手であり俳優でもある中村雅俊さんでしょう。私たちの青春そのものと言っても過言ではありません。
以前、女川町の素晴らしさについて語り合ったことがあります。
私は「日本列島で最も太平洋に突き出している女川町は、日本で一番早く初日の出を拝める場所として売り出せるのではないか」と話しました。すると中村さんは、「故郷でもそんな話はしたことがあるが、地元ではあまりピンときていなかった」と笑っておられました。
発想一つで地域の魅力は大きく変わるものです。
その女川町が町政施行100周年を迎えました。
石巻日日新聞は「豊かな海とひとの心、まちの宝物を未来へ」と題し、特集を組みました。
須田善明町長は「震災をはじめ幾多の困難に見舞われながらも、先人たちは一つひとつ乗り越えてきた。その積み重ねが郷土への誇りと愛情、そして『女川マインド』を育んできた」と語っています。
私は、この「女川マインド」という言葉に深く心を打たれました。
人間学では、人は土地に育てられ、人は歴史によって磨かれると言います。
どんな町にも歴史があります。しかし、その歴史を誇りとして次代へ受け継ごうとする心があってこそ、本当の地域力になるのです。
今回の特集紙面を支えてくださったスポンサー企業の皆さまにも敬意を表したいと思います。地域を支えるのは行政だけではありません。地元企業の存在があってこそ地域は活気を保ち続けます。
なかでも蒲鉾本舗・高政には、私には「女川の味」がします。地域とともに歩み、地域を愛する企業の姿勢に心から拍手を送りたいと思います。
女川といえば東北電力女川原子力発電所を思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、忘れてはならないのが、日本一の生産量を誇る養殖ギンザケです。
「おながわ銀鮭まつり」は、その魅力を全国へ発信する大切な催しです。サンマなどの不漁が続く中、ギンザケは女川の未来を担う希望の魚と言えるでしょう。
さらに、県内初となるサバの海面養殖にも挑戦が始まりました。約五千匹の稚魚が一年後には「女川サバ」として出荷されることを期待しています。
挑戦する町に未来があります。
最後に、一つだけ外部の人間として思うことがあります。
町政施行100年。その先の100年を見据えるなら、人口減少時代を迎えた今、石巻市との関係をどう築くのかという議論も避けて通れないのではないでしょうか。恩讐を超え、地域全体の未来を考える。そんな大きな視点も必要な時代になりました。
歴史を守ることと、未来を切り拓くことは矛盾しません。
女川町が育んできた「女川マインド」が、次の100年も人を育て、町を育て、豊かな海と人の心を未来へつないでいくことを心から願っています。




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