危機を危機として、真剣に考えても良いのではないか?
新聞報道でご案内のこと。今さらブログで取り上げる話題でもないのだが、当事者である私たち日本人が、あまりにも他人事のように受け止めている気がしてならない。
あなたは、日本の人口は何人くらいが適切だと思われるだろうか。
江戸時代末期、幕末の人口は、およそ3,300万人前後と推計されている。その後、近代化と経済成長を経て人口は増え続け、2008年には約1億2,808万人でピークを迎えた。しかし、その流れは完全に変わった。
総務省によると、今年1月1日時点の日本人は1億1,973万6,483人。ついに42年ぶりに1億2千万人を下回った。前年より91万6,744人減少し、統計開始以来、最大の減少幅である。
一方、国内に住む外国人は35万3,696人増え、403万1,159人と過去最多となった。日本人と外国人を合わせた総人口は1億2,376万7,642人だが、それでも56万人余り減少している。
人口減少は今後40年近く続くと予測されている。少子化対策はもちろん必要だ。しかし、今から「子どもを増やそう」と声高に叫んでも、人口構造そのものを短期間で変えることは極めて難しい。
そう考えると、私たちは別の問いにも向き合わなければならない。これからの日本を、どのような国として築いていくのか、という問いである。
外国人材の力を借りなければ社会が成り立たない時代は、すでに始まっている。その一方で、日本の文化や伝統、地域社会の姿をどう守り、どう次の世代へ引き継いでいくのか。その設計図が見えてこない。
先日、スイスでは人口が1,000万人に達する前に歯止めをかけるべきかを問う国民投票が行われた。否決はされたものの、移民と人口問題を国全体で真剣に議論したことは注目に値する。
翻って日本はどうだろう。「人手不足だから受け入れる」「人口が減るから仕方がない」。そんな場当たり的な議論だけで、本当に良いのだろうか。
私は、今こそ人口減少社会のあるべき姿を、政治家だけでなく、経済学者、社会学者、教育者、地方自治体などが総力を挙げて描くべき時だと思う。
国力の源泉は人である。人口は単なる数字ではない。地域の祭りであり、学校であり、商店街であり、文化であり、国そのものの姿である。
2026年は、日本の人口が1億2千万人を割り込んだ年として記録される。後世の人々が振り返ったとき、「あの年こそ、日本の未来を考え直す最後の分岐点だった」と語られることがないようにしたい。
危機を危機として直視し、未来の日本の姿を真剣に議論する。その覚悟を、私たち日本人一人ひとりが持つべき時代に入ったのである。Goto


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