逃げても、何の解決にもならない。
随分昔の話です。あのソフトバンクの孫さんが、まだ、頭角を現し始めた、15年ほど前のことです。
我社のES課(当時は教育研修事業部)で、ある自動車メーカーさんの幹部研修の講師を孫さんに・・
「私は、日々考えています。一つことを考え始めると、頭の皮がよじれるほどに考えます。」と「考えることの必要性を説明するくだりで、「そう表現」されたのを聴いて、今でも、鮮明に覚えています。
生きていることは、問題にぶつかることです。ぶつかれば、解決しなければなりません。
その解決がなかなか見つからなくて、悶々とするのですが。
でも、前に進むためには解決しなければなりません。生きているとは、その連続だと思っています。
解決する方法。たぶん、孫さんは、考える。考えて、考えて、考え抜くことによって、解決の道が開けると、「考える」ことの重要性を講演で解いたのが「頭の皮がよじれるほど」との表現だった思っています。
解決方法で、最もずるい方法は、逃げることです。その問題から、目を閉じ、耳を塞ぎ、口をつむり、誰かが解決してくれる。時間が解決してくれると、他力本願を決め込んで逃げることです。
それも、方法ですが、果たして、それで済めば良いのですが。済まない事が多いのが現実です。
私は、そんなずるい方法を取らなくても、「考えて、考えて」答えを導きだせばよいと思います。
それが、出来ないから逃げるのだと、言うのでしょうが。それは考えるためのテクニックが、分らないからそうするのだと思います。解決を導き出すには、考えるコツがあります。
難しいことではありません。「知る」ことです。解決すべき問題の本質を知ることです。人間が変わるのは「知る」ことです。知れば、知らなかった時と、状況が変わります。気持ちも、行動も、勿論、考え方も。
変ると言うことは「知る」ことです。知れば、新しい考えが浮かびます。知らなければ、同じ考えがぐるぐると回るだけです。回っているうちに、逃げたくなって、考えを放棄します。だから、答えがでてきません。
考えるということは、知る努力を積み重ねることだと言えます。知るとは、多くの見聞を積むことですが、最も手っ取り早いのは、新聞を毎日読むこと。本を乱読することではないかと、私は思っています。
秋の夜長。静かに物事を考える。思い至らぬ場合は、本のページを静かに捲る。
Goto
コメント
弱者救済には、様々な手法があると思います。借りた物を返さなくても良い。そんな、甘えの構造が、蔓延しています。道徳の根幹を歪めますと民族として成り立たなくなります。モラトリアム法案は慎重に対処すべきだと思いますが。 Goto
経営者の立場の考えは、常に会社の存続を考えます。これだけ早い情報の中で目まぐるしく変わる新製品、新企画、新戦略、しかしそれにも対応しなければ生き残りはありません。今回亀井静香金融相が主張する中小企業向け融資や個人向け住宅ローンなどの返済を猶予する「モラトリアム法案」に賛成です。もっとまじめな中小零細企業はこういう時に団結して、金融界にお願いするべきです。それにしても孫さんの先見の明はすごいものがあります。ソフトバンクの白い犬のお父さんの物語CMは最高です。