哲学と理念

子どもは国の宝なり・・・・・・
政治向きの話も如何なものかと、自分で思いつつも、世の中で名を成し、功を遂げた人でも、政権交代の意味が、今だに分らない、不勉強な人がいるので、ついつい、一言述べたいと思います。
日経新聞、スポーツ欄「チェンジアップ」に毎週木曜日、元に西鉄ライオンズの内野手、豊田泰光さんが、コラムを書いています。毎週読ませて頂きますが、蘊蓄があり、勉強させてもらってます。
先々週になるでしょうか。{才能伸ばした「寛容さ」}と題した一文が載っていました。そこに、水戸商時代、恩師の「特待」のお陰で、授業をサボって「野球」に打ち込むことができた。
その恩師を始め学校側の「寛容」さで「甲子園」行きの切符を掴むことができたと。そして、政権が代わって、公立高校の授業料が無償化されるなら、その恩恵にあずかる生徒は、それなりの責任が生じるのだとの自覚をして欲しいと。結んでいます。
民主党の高校の授業料無料化や子育て支援手当政策について、教育界からこんな批判をする人がいます。年収1000万以上の収入がある人にも、支給するのはおかしい。弱者救済のハズだと。
そんな人を、政権交代の意味が解らない、不勉強な人だと言いたい。なぜなら、授業料を滞納する生徒が多い。子育てにはお金が掛かる。その補償をするのだから、この政策は、社会保障的な福祉政策だと思っているからです。
それは間違いです。この政策は、「子どもはこの国の宝」。子供を健全に育てるための補償は、国の責務であるとの「哲学」に基づいているのです。ですから、福祉政策ではない。だから、親の収入には関係ない。
と、私は思っています。もしも、万が一。高額所得者の「子育て手当支給」を廃止するとの世論の声に押されて、方針を変えることになれば、哲学無き政治は滅ぶ。政権交代の意味が無くなると思います。
政治には「哲学」が必要です。教育には「理念」が必要です。豊田さんの時代の「古き良き高校」教育には「寛容」という、理念があったんですね。素晴らしいです。
公立高校の教師は、国の子供に対する哲学をよく理解して、高い教育理念を掲げて欲しいものです。
生徒は、血税から補償を受けるのですから、その恩恵に応えて欲しいものです。勿論、手当を受けるおとうさんもおかあさんもです。
政権交代とは、哲学が変わることだと理解するには、もう少し時間がかかるのでしょうかねー。
                                                Goto 

コメント

  1. Goto より:

    少し乱暴ですが、高校生と裸でぶつかり合える熱い教師が増えて欲しいものです。私の高校時代、伏見工高をラクビー日本一にした熱血教師、山口先生の乱暴な指導を受けました。が、あの熱さが、私の源泉の一つだと思っています。
                  Goto

  2. 向日葵 より:

    私は、昭和50年ごろ私学の高校に行かせていただきましたが、当時では寛容な高校でした。生徒が好きなひとつのことを伸ばしてあげる教育が、いま本当に必要だと思いますね。ゴルフの石川遼君は、いったいどこであれだけのクリアな英語を勉強しているのでしょうね。すごい高校だと思います。

  3. リミスキー より:

    豊田氏のコーナーは、本当に素晴らしいことが書いてあります。単行本にしたら教科書になりそうです。子供だけでなく我々大人の教科書でもあります。

  4. Goto より:

    おこがましいのですが、政権交代の意味が、まだ、理解されていないのが歯痒いのです。少なくとも社会の一線で頑張る人には、いち早く理解して欲しい。それを、10月号の社内報導線に書きました。             Goto

  5. たんぽぽ より:

    10月の導線を読ませていただきました。、私ももっと元気をお客様に!送る仕事に打ち込みたいと思いました。前政権末期は、よくテレビでの閣議前の閣僚の姿が映し出されましたが、高級官僚の皆さんの操り人形的映像に思えてきました。本当に政治は哲学だと思います。哲学交代だったんですね。10月も楽しみに読ませていただきます。よろしくお願いします。