誤解

いつまで、沖縄の基地を放置するのだ・・・・・。
この国は面白い。実に面白いと思うことがある。決めたこと、約束したことは必ず実行せねばならないとする原理原則派と、決めたことでも、状況によっては、変えても仕方がないとする妥協派が、常に攻守ところを変えるいい加減さが面白い。(実は面白がること事態、不謹慎な話なのだが)
知らないことを、知ったかぶりすることは、非常に危険だが、沖縄の米軍基地。普天間の飛行場移設問題で顕著に現れる意見の対立について一言。
この問題、整理しておくと、民主党の基本方針は「県外移設」だそうだが、少なくとも、マニフェストには書かれていない。また、政策集(インデックス2009)の外務・防衛の項にも、この問題は明記されていない。
マニフェストでは、米軍基地の問題を「日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む」となっているだけである。
連立を組む社民党との合意に基づくのだろうが、私の認識では、民主党のマニフェストの枠は超えなかったと思う。どこで、どうなったのか?鳩山代表当時の発言か?総理になってからなのか?基本方針が曖昧・・・・・だが、。
しかし、いつの間にか、普天間は県外か海外に移設するのが民主党の方針とすり替わっている。さもマニフェストに書かれているかのように、マスコミも報道し、私たちも、そのように理解してしまっている。
不思議であるが、その誤解に基づいて、相手があるだろうが、マニフェストで書いた約束を守れ。守らなければ、新政権は嘘つきだと、原理主義を振りかざす人がいる。
一方で、政治や行政は理想の空論ではなく現実だから、マニフェストの変更もやもうえないとか。マニフェストは時間がたてば変わるという説明がないのが問題と。マニフェストは本来妥協すべきものだと言う人もいる。
で、普天間基地の問題だが、私は答えは一つしかないと思っている。県外移設も、海外移設も簡単ではない。だとすると、沖縄県内「嘉手納基地」に移す以外にない。
そうすれば普天間飛行場はなくなり、新しい基地に移設する必要もなくなる。これが、最も可能な妥協点である。それに反対する理由が、米軍内部の問題だそうだが、明確な理由は聞こえてこない。
問題は、それを誰が、いつ言い出すのか。であるが、私は、来月のオバマ大統領来日時に、鳩山首相が明言すればよいと思っている。「そんな簡単にいくわけがない」。とおっしゃる方も多いと思うが・・・・。
原理原則派も現状維持ならやもうえない。妥協派も辺野古移設が中止になり自然環境を破壊する問題も解決する。日本側にとっては何の問題もない。(現時点では)でも、新政権がそう言い出せば、誤解に基づいた、「県外移設」はどうするとか、安保は?基地は撤去すべきだとか、原理原則派と妥協派が攻守所を変えて、かまびしくなる。
だから、この国は面白い。実に面白い。自分勝手に、攻守所を変えて言いたい放題が言える国だから。でも忘れてはいけないのは、沖縄を今も戦場として放置したまま、この国が繁栄していうという事実だ。
原理原則派も妥協派も何を主張しようが自由だが。所詮は誤解に基づく空論議。
まずは、普天間基地が無くなる、その一点で。新政権に「嘉手納移設」を委ねようではないか。
誤解を恐れずに、この難しい問題をシンプルに考えてみました。
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