方針を決めずに、頭だけ入れ替えるのは、乱暴すぎないか・・・・・・・。
あの、あの四年前の夏。あの喧騒は、なんだったのでしょうね?
そうです。郵政民営化、賛成か?反対か?の選択を迫った総選挙です。
我が故郷、岐阜市は、話題の選挙区。郵政大臣経験者で、民営化反対の象徴にさせられ、無所属で戦った美人現職と、岐阜にお嫁に来ましたと叫んで自民党から立候補した刺客のこれまた奇麗な女性候補の熾烈な戦い。
その刺客候補が、岐阜市長と会談、しかし、市長が「握手」を拒んだため、それが、また「岐阜の恥」「男の風上にも置けない」と全国的な非難を受けたり。過ぎ去ってみれば、そんなこともあった。って感じですが・・・・・。
街を二分したしこりは今でも残ったまま・・・・・・。
郵政民営化賛成。完全民営化を望んでいる私としては、麻生自民党前総裁が「私は郵政民営化に反対だった」と「国会で答弁」した時、笑っちゃいました。誰かと同じ・・・・・。
しかし、その流れが、鳩山元総務相の「かんぽの宿」騒動に繋がり。その結果、麻生首相は「民営化推進」に立ち返ってみたりで、結局は、総務相を更迭した。
自民党は、何をやってるんだ。これでは、めちゃくちゃになるなんて、思っていました。
で、政権が交代。民営化反対党の代表が「郵政問題担当相」に就任。その結果、民営化のシンボルである日本郵政社長が辞任に追い込まれました。ここまでは、さも、ありなんと思うのですが・・・・。
私の認識では、民主党は郵政民営化に賛成だったハズ。ただ、ワンイシュウー(一つのテーマ)で総選挙をやるのはおかしいと。民営化は中身が問題だと、当時の岡田代表は訴えていた・・・・。
が、元官僚を新社長に選びました。私は、元官僚が悪いとは思いませんが。退任後の経緯からして、官僚意識が抜ける仕事に就いていたとも思えない?官僚の高笑いが、どこかで聞こえる・・・・。
それは、それとして、閣議決定された見直しの中身が解らない?前回の衆院選以前に戻るのか?新たな方針を打ち出すのか?その基本方針が定まらないのに、新社長を決めても、無理があるのではないか?と、思いつつ・・・・・・・。
郵政民営化の意義を、あの夏の日の喧騒と合わせて、もう一度考えてみたい・・・・・・。
Goto
コメント
コメントありがとうございます。
郵政会社の新役員。副社長にまたまた、郵政(総務)官僚OBが二人。迷走ですね。この問題だけが突出していますが、どの時点で、将来像を明確にするのでしょうか。もう少し見守りたいと思います。
海外から見ていて、一番分かりにくいのがこの郵政民営化反対騒動です。昔、中曽根さんが国鉄を解体した際にも、大反対がありました。郵政を民営化して、官から民へ、あるべき姿に戻ろうという選択は正しかったと思うのです。私の故郷高知県でも、「窓口だけではなくて、若い局長さんが親切になったよ。」と聞こえてきます。
何かすべての流れが「小泉憎し」の一念のような言動ばかりで反動が怖いですね。
うさんくさい大臣が、総理大臣よりも大きな声を上げてマスコミを巻き込んで行く姿は、大いに違和感があります。マスコミも民営化が時代の流れだと取り上げていたころと現在の報道スタンスが大きく違うように感じます。
時計の針を反対に回すには、向こう受けする派手さや大胆さよりも、細心の注意と、政治に振り回された方々に敬意を払ったうえでの粘り強い説得と実行力が大切ではないでしょうか。