自浄作用

読売新聞創刊135周年。おめでとうございます。
新聞の使命とは何か?新聞の信条とは何か?
この疑問に読売新聞が創刊135周年の特集紙面で答えてくれたが、私には良く理解できない。
ここに読売新聞社の社論の基礎である「読売信条」を紹介します。
読売信条は1946年9月「真実・公平・友愛」「左右の独裁思想と戦う」など非常に分かり易い4項目だったのを、01年1月、以下の基本理念に53年ぶりに一新した。(2日付・特集紙面から)
           
     「読売信条」
  読売新聞は  責任ある自由を追求する。
        
           個人の尊厳と基本的人権に基づく人間主義をめざす。
          
           国際主義に立ち、日本と世界の平和、繁栄に貢献する。
       
     真実を追求する公平な報道、勇気と責任ある言論により、読者の信頼にこたえる。
新信条は「責任ある自由」を謳い。「人間主義」「国際主義」を標榜している。
ぼんくらな私には、自由と責任の関係の関係については、野放しの自由ではない。節度ある自由をと謳っているのだろうが。どうも、新聞社のいう責任も自由も、理解できない。
新聞社が描く人間主義とは・・・・・??人間を大切にする。人間尊重の意味なんだろうか?それならば当たり前のことを言ってるに過ぎない。もう少し、深い意味があると思うが。それも知りたい。
さらに、国際主義とは?如何なる主義か?国際社会の平和と繁栄を願うことを意味するのが?国際主義なんだろうか?読売が標榜するナショナリズムとの関連をどう整理すれば良いのか?分からない。
特集に、読売新聞の発行部数(朝刊)。94年5月に1000万部を超え、01年1月1031万部の最高部数を達成と記載され、一面の社告には、創刊135周年を迎えた報告と合わせて、94年以降、世界最大の発行部数1000万部を維持していると高らかに謳いあげている。
この表現は、多少回りくどいが、読売新聞は現在も1000万部を発行していると読める。しかし、巷間、新聞の発行部数に「水増し」があるのではないかとの疑いが、待たれ、業界は疑心暗鬼にある。
私は、読売新聞に限っては、そのような「欺瞞」はないと信じるが。真実を追求する公平な報道を旨とするならば、それこそ、勇気と責任ある言論を展開して、自社の問題であればあるほど、真実を追求して欲しい。
自浄作用ができるならば。新聞の使命と信条が、如何ほどかも、分かろうというものである。
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