夕刊廃止を!!

日経新聞の値上げ、収益改善に、どの程度貢献するのか?
最近は、早朝の出張がめっきり減ったが、何処かに出掛ける場合、必ず岐阜駅で新聞を買う。それも、日経新聞を。本音は読みたくもないのだが、現役である限りは、ページをめくらねばならないと。
以前の話だが、私が最も尊敬する経営者の一人、一線から身を引かれた(スパッと引かれたのは本当に見事だ)大垣の電機メーカーの中興の祖と囲炉裏を囲み薫陶を受けた折、リタイアされた心境を「日経を読まなくてもよくなったのが、一番の幸せだよ」と、言われたのが耳に残る。
日経新聞は日本株式会社の機関紙である。情報を共有しておかねば、日本で仕事ができない。いや、世界の経済状況も分らなくなってしまう。必要なメディアだからと言いて、読みたいものとは限らないが、読まねばならない。因果な新聞だ。
その日経が、取材体制の強化とコスト削減に努めてきたとの説明で、新年から駅売り定価を朝刊140円から160円に15%。夕刊は140%の50円から70円に値上げすると社告を打った。
月極めの購読料は据え置くというのだから、収益にどの程度貢献するのか定かではないが、広告収入の減少に背に腹は代えられないとの決断なんだろうが・・・・・。
世の中がデフレ状態のこの時期。デフレに抗う新聞社の心意気を示したわけでもあるまいに、あえて値上げに踏み切った理由が良く分らない。中途半端な方針だと思う。
穿った見方をすれば、新聞各社が暗に協定を結び、購読部数減少が比較的少ない日経に先陣を切らせ、他紙が追従するそんな、構図が見え隠れする???・・・・・・・。
私的には、駅売りの値上げなどという姑息な手段で、収益改善に手を染めるのではなく、国民のライフスタイルにまったくマッチしなくなった夕刊を廃止してはどうか。
東京の事情は知らないが、この地方では夕刊の発行部数は朝刊の10分の一以下と言うではないか。
読まれてもいない夕刊に、習慣だとか、メンツだとか、定かでない理由で発行して、その経費負担を読者に強いる新聞経営者の感覚がまったく理解できない。
朝刊も、夕刊にも日本株式会社の情報に追いまくられるのが嫌だからでも、駅で20円余分に小銭が必要だからでもない。新聞の未来を心配するからだ。 夕刊の廃止を!!       Goto 
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12/15日本経済新聞(夕刊)

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