小正月

初春の香り「祝・沈香」・寅・・・・・・。
日本の年末年始は、慌ただしいものなのですが。最近は年末の仕事は分散され、年始の行事も、形式には捉われなくなりました。年末年始の繁忙期という言葉も死語になりつつあります。
とは申せ、正月を迎える準備、とりわけ、お節を始め正月料理の下ごしらえや、帰省する子孫の世話など、男衆はともかく、女性達にとっては、何かと、気遣いや、気苦労が多いのも日本の正月。
その後片付けも終わり、女性達がほっと一息付けるのが1月中旬。で、15日は、女性がゆっくり骨休めする日で、小正月とも女正月とも呼ばれていますが・・・・・。
この地方では、鏡餅を砕いて、ぜんざいを振る舞い(女性が甘いものを好むからなんでしょう)。神社では寒の入りに備えた健康祈願の神事などが執り行われていました。
最近では、そんな風習も随分減りましたが、私は成人式の祝日が第二月曜に変更になったのが、小正月の行事も少なくなった要因ではないかと思っています。
暮れに娘が、正月に「香」を利(き)いてはと「沈香」を届けてくれました。
私は「香」が好きで、時々社内の自室で焚いています。そのことを知っての持参です。
私の焚いてる香は、通称「お迎え香」と呼ばれる香で、料理屋などが玄関先でお客様をお迎えするときによく焚かれている(お迎えを間違えないでくださいね)京都にある香老舗「松栄堂」の芳輪の一つ「堀川」です。(他に、天平・室町・元禄があります。天然香料使用で、高くて手が出ませんが)
仏壇で焚く香とは違い抹香臭くなくて、優美な香りが楽しめ、心がなごみます。
今日の小正月。祝日でも、休日でもありません。難しい経済状況の時代。正月と言っても、とても新年を楽しむような気分でもありません。雪中であっても、会議で気合を入れ、頑張らなければなりません。
が、せめて、娘が届けてくれた初春の香り「沈香」を我社の玄関で焚き、女性陣を労えたらと思います。
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自室の香炉        堀川                 沈香

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