狭いニッポン、そんなに急いでどこへ行く・・・・・。
これで良いのか疑問ですが、時代の変遷をつくづく感じます。政治の世界で、マニフェストに対する検証を毎月発表するようになりました。まるで、学生の通信簿のようです。
これを時代の変遷と言うのか?政治の進歩と言うのか?メディアの扇動と言うのか?私にはよく理解できないのですが、人間のやること、完璧とか、絶対なんてあり得ないのですがねぇー。
兎も角、何をそんなに慌てているのか?急いでいるのか?何に追い立てられているのか?
これでは、落ち着きある社会。安定した社会など、出来る筈がありませんね。
どうも、マスコミ報道は、極端から極端に振れすぎますね。写真は毎日新聞の「マニフエスト検証」の紙面です。表をご覧ください「民主党マニフェスト実行度一覧(4ヵ月目)」左側の矢印が難易度。右側が実行中。私は凄い勢いでマニフェストを推進していると思うのですが・・・・・。
記事全体に流れるトーンは、工程表早くも修正へ。政治改革早くも立ち往生。分権の骨格明確になどなど、成果を評価するよりも、ためにする批判が目立ちます。
しかし、民主党のマニフェスト173項目(具体策がない外交17・憲法も含め)のうち128項目、74%に手がつけられ、何らかの動きがあります。現時点ではガソリンの暫定税率廃止を廃止したのみです。が、それも、一応という但し書きが付いています。でも、評価は「違反」です。
私はマニフェスト4ヵ月の成果を論じたいのではありません。先の衆院選はマニフェストを掲げた初めての総選挙でした。過去の総選挙での公約や政策はすべてが絵に描いた餅。実行されないのが当り前。誰も(特にマスコミは)追跡も点検もしませんでした。
それが、今回は政権交代ということもあって、様変わり。箸の上げ下ろし、重箱の隅を突くが如く、微に入り際に入り、点数を付ける。それも毎月。私には信じられない。この「白か黒か」で判断する余裕のないマスコミ報道を、「如何なもの」かと思うのです。
その報道に、右往左往して、支持するとかしないとか。世論調査に踊る国民の軽佻さに、時代の変遷を感じているのです。政治の進歩どころか、政治の荒廃を覚えています。
マニフェストの検証を毎月実施して、約束したんだから、早くやれ。どんどんやれ。なぜ守らぬと煽りたてて、それで落ち着いた政治ができるんでしょうか。夢のある未来が生まれるのでしょうか?できる筈がありません。社会は学校ではないんです。完璧や絶対を求める場所ではないのです。
人は人らしく、約束や決めたことは、その範囲で(マニフェストは4年間の間に)答えを出せばよいのです。出来ないことは、みんなで、考えればよいのです。
私は、マニフェスト検証を毎月やる必要などまったくないと思います。4年後の総選挙で問えば良いと思っています。狭いニッポン。そんなに急いでどこへ行く!!ですよねぇ・・・・・。 Goto
1/25毎日新聞
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